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新連載:《プランナーの信頼UP困ったときのQ&A》陰膳の用意、写真を持参するかを事前に確認【フリーウエディングプランナー 仁藤なお子氏】

新連載:《プランナーの信頼UP困ったときのQ&A》陰膳の用意、写真を持参するかを事前に確認【フリーウエディングプランナー 仁藤なお子氏】

Q 親が亡くなっている場合のポイント
 フリーウエディングプランナーの仁藤なお子です。結婚式では、様々な事情を抱えた新郎新婦に寄り添っていかなければなりません。寄り添い方次第で信頼が高まることもあれば、些細な一言によってコンプレに発展することも。この連載では、プランナーからよく相談される事例をピックアップし、注意すべきポイントを紹介していきます。
 親の事情については新規、もしくは打合せ時に必ずチェックしなければならない事項で、さらにその理由が死別なのか、離婚なのかによって配慮すべきことは大きく変わります。亡くなっている時期も大切で、仮に最近であれば何か形にしたいという想いのある可能性もあります。「亡くなっている」という事実だけではなく、「いつ頃だったのか」まで確認することが後々重要になってきます。
 その上で、陰膳(かげぜん)を用意するかどうか。亡くなった時期が近い場合には、見守ってもらいたいという想いから料理を出したい、献杯をしたいという希望を持っていることもあります。また写真を置くかどうかも確認しておきます。当日写真を持参する場合、サイズ、テーブルに置くか椅子に立てかけるか。当日、いきなり写真を持って来て、イーゼルが用意できないという事態も出てきます。
 席次表に名前を載せるかも聞いておきます。記載したいという希望もあり、その場合【故人】などの表記を入れるべきかアドバイスも求められるでしょう。そこで、「表示することもできますが、一般的にはおめでたい席なので入れなくても大丈夫」と伝えます。ただそれも正解ではなく、地域性や家の考え方次第ですから、事前に家族で話し合ってもらうようにします。
 注意すべきは言葉の使い方で、例えば『乾杯の飲み物を用意しますか?』ではなく、『献杯』と案内します。そこはプロの常識として、しっかりと押さえておくべきでしょう。さらに亡くなっていることを、全スタッフに共有しておかなければなりません。実際にカメラマンが近くにいた親戚を父親と間違え、『お父様、お母様どうぞご一緒に』と声をかけてしまった、アテンドが『お父様はどちらですか』と尋ね、大きなクレームになったケースもあります。特に亡くなった時期が近い場合、その一言で式全体の空気を壊してしまうからこそ、スタッフに周知徹底しておくことは非常に重要です。
 亡くなった父への想い入れの強い場合には、例えばバルーンリリースの際に、ご家族だけでもお父さんへのメッセージを書いて飛ばす。チャペル入場の際に、壁面にお父さんの写真を投影し見守られるような雰囲気を演出したケースもあります。
(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、1月21日号)