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まだ手はある!プロダクト&テクニック単価UP《第6回 単価アップの本質》会場・パートナーが一体で提案力の底上げ【ワイケープロデュース営業部部長 猪股 進氏】
半年間にわたり、「単価UP」をテーマに、写真・映像商品の本質的な価値と、単価を高めるための取り組みをお伝えしてきました。最終回の今回は、これまでの内容を総括し、整理します。
まず、単価アップの土台となるのは、プランナーや販売担当者が「写真と映像は結婚式に不可欠である」という強い意志を持つこと。単なるオプション商品提案ではなく、一生に一度のかけがえのない時間を、未来へ残す唯一の宝物を届けているのだという自覚に他なりません。結果として平均を大きく上回る高い受注率を生み出します。
しかし、この意識を個人の感覚や経験に委ねていては、組織としての成果は安定しません。特に若手スタッフやデジタルネイティブ世代に対しては、「なぜデータではなく、アルバムという“モノ”が必要なのか」という問いに、感情論ではなく論理的に答えられる仕組みが不可欠です。価値を言語化するツールや研修を通じて、誰もが自信を持って提案できる状態をつくること。会場とパートナー企業が一体となり、提案力の底上げが大切です。
次に、単価を着実に押し上げていくためには、既存商品のブラッシュアップや新商品の開発が欠かせません。その際に最も重要なのは、作り手の主観ではなく、顧客の声やエビデンスを起点にすることです。アンケートで見られる「予算に見合わなかった」という評価は、価格に対する価値の伝達が不十分であったことを示しています。商品スペックを顧客インサイトに沿って再定義し、「なぜこの価格なのか」を明確に示すことで、担当者は迷いなくその価値を断言できるようになります。不変の価値と新たなニーズをどう共鳴させるかという全体設計こそ、単価向上への最短ルートと考えます。
これら一連の取り組みは、決して目先の売上や単価だけを目的としたものではありません。自分たちの未来の幸せまでを真剣に考え、最善の提案をしてくれた担当者や式場に対し、顧客は深い信頼を寄せます。その信頼は、式後の口コミや紹介につながり、次の集客を支える大きな柱となるでしょう。
では、明日から具体的に何をすべきか。まずはぜひ、自社で扱う商品の価値を「自分の言葉」で再定義することから始めてみてください。 「なぜこのアルバムや映像が必要か」。その答えをスタッフ全員で共有し、自信を持って語り合える状態をつくることが、単価アップへの確かな第一歩となります。
最後に、この連載が「次の一手」を考えるきっかけとなり、ブライダル業界全体の価値向上に少しでも貢献できたのであれば幸いです。
(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、1月21日号)

