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建物がメディアの役割を果たす【アニヴェルセル 代表取締役社長 松田健一氏】

建物がメディアの役割を果たす【アニヴェルセル 代表取締役社長 松田健一氏】

 アニヴェルセル(東京都港区)は9月、25周年を迎えた表参道をリニューアルオープンする。ワンフロアを少人数専用のバンケットにすることで、変化するニーズに対応していくとともに、1階の各ショップ展開によって、記念日にいつでも利用してもらえる雰囲気を創出していく。松田健一社長が描く結婚式場の新たな役割とは何か。結婚式は素敵だと思ってもらえるキッカケ作りをしていくことであり、それがリピートの獲得に繋がっていく。

集客・成約率の両輪好調

―― 4 月~ 6 月の第一四半期を振り返ってどうでしたか。

松田「リニューアルで休館中の表参道を除くと、施行数は昨年に比べ120%となっています。1 月からの今年前半を振り返っても、同様の数値。旗艦店のみなとみらい横浜に関しては、1月、2 月の集客が戻ってきていて、さらに成約率も昨年以降60%を維持できているのは大きいですね。その他の店舗も、前年対比で上回っている状況です。」

――みなとみらい横浜は、集客、成約率の両輪がうまく回っているようですね。

松田「確度の高い集客が出来ているのも、ひとつの要因。コロナ禍はインスタに注力しましたが、その投稿を事前に見て、ある程度頭の中でイメージを持ったうえで来館する人は確実に増えています。集客も、昨年の10月から回復。みなとみらい横浜は建物自体がメディアになっていますので、MMにデートで訪れた時に、見たことがあったというカップルも多い。その流れでアニヴェルセルの存在を知り、数か月後の来館に繋がるという事例もあります。」

――その他の店舗についてはいかがでしょうか。

松田「大阪店は前年の105%、江坂は前年並み。関西エリアはマーケット状況が厳しいと言われている中で、比較的頑張ってくれていると感じています。郊外では、大宮が前年比130%と好調です。今期全体の進捗に関しても、受注数を考えると計画通りに推移しています。」

――リニューアルを進めている表参道も含めると、秋以降は楽しみですね。

松田「9 月のオープンになりますが、受注はほぼ計画通りにきています。当初は苦しんだ部分もありましたけれど、春以降に受注のスペシャリスト1 名を表参道に専任として起用し、会社としても全面サポートをしたことによって、7 月の段階で計画に乗ってきています。年間ベースで600~650組を計画していて、コロナ前の数値は超えたいと考えています。」

――リニューアルする表参道には、スイートルームのような少人数向けのバンケットも新たに設置します。

松田「もともとは、平均50~60名収容のバンケットでした。それを、20名収容に変更します。特徴としては、専用のクロークやブライズルームも同じ7 階のフロアに集約し、他の階を利用する人とは重ならず、そこで完結していく流れを作りました。挙式も、その中でできるように準備をしています。」

――昨今の少人数化傾向に対応していく形ですね。

松田「当社の全店の平均人数は、現在60名程度。コロナ前は67、8 名だったため、8 名ほど減少しています。少人数婚の需要は今後も一定数考えられる状況ではありますが、当社としては各店舗のバンケット数によって対応していくのか、しないのかを決めていく方針です。みなとみらい横浜のバンケット数は7 、表参道も6 あるため、この2 店舗に関してはある程度少人数に対応していく必要性はあると。その一環として、表参道はリニューアルを機に、専用のバンケットを作ったわけです。」

詳細はブライダル産業新聞紙面にて、8月1、11日号)