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キーマンに聞く

司会が特別の日を演出【ハセガワエスティ 代表取締役社長 阿久津五代子氏】
結婚式の少人数傾向がまだまだ続く見込みであり、ホテル・式場においてもそれに伴った専用プランを設けるところが増えている。ここで考えるべきは、少人数だからと単なる会食会に終わらせず、いかに結婚式の特別感を演出しながら実施して良かったと感じてもらえるかどうか。ここでは、そのアイデアを紹介していく。(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、7月21日号)
――少人数だからこそ、司会者は必要との考えですね。
阿久津「多人数の披露宴をまとめる上で必要と思っている人も多いでしょうが、実際にそれは逆で、10名の友達、親戚だけで集める少人数の方が重要な役割を担います。少人数ウエディングでは何となく会食が始まって、誰かが乾杯をする、食べながら隣の人と話をするなど食事を中心に流れていきます。これでは、普段の飲み会と変わりません。一生に一回の結婚式であれば、その日にふさわしい料理が出されると共に、新郎新婦にとってより特別な人が参加者として集まるもので、そうしたことをきちんと説明してあげなくてはなりません。ゲストは新郎新婦とのそれぞれの濃厚な思い出を持っていますし、事前にヒアリングをしておけばその場でエピソードを披露してもらえます。思っていることを言えない可能性もあるため、質問をしながら話を導いていくなど、ゲストの気持ちの質問係として司会が必要だと感じます。」
――手間もかかります。
阿久津「当然、司会の力量も問われます。単純に進行係、盛り上げ係ではなく、2 人の人生に関わり、今日会ったゲストとのつながりに関心があることは最低条件です。様々な情報を集めておく必要がありますから。本来、少人数の司会の仕事は通常の倍になり、本当に好きでないとできませんから。」 ――少人数でも結婚式の特別感が必要とのことですね。 阿久津「普通の飲み会だと恥ずかしくて語れないことであっても、結婚式だからこそ泣きながら話しても恥ずかしくないわけです。規模は小さくてもそこで感動を作り上げれば、結婚式はいいものだと伝えることもでき、それならば感染が落ち着いた後にみんなを集めてもう一回やろうとなります。友達にもドレス姿を見てもらいたいですし、思い出を話してもらいたいと。業界全体が少人数結婚式を丁寧にやることで、ブライダル自体が復活すると感じます。」
――料金が安いからと、司会をプランナーに任せてしまうケースも多々見受けられます。
阿久津「少人数であれば、司会がプランナーでも問題ないのではと考えがちですが、果たして若くて司会経験もないのに親の気持ち、親戚の気持ちの落としどころがそこまで分かるかどうか。司会は参加しているみんなの心をまとめていく役割であり、新郎新婦の目線ばかりではいいものになりません。その点、立場上プランナーは難しい面もあります。当社では少人数ほど、スキルの高い司会をキャスティングしています。プランナーが担当し、経験がないことで仮に失敗をすれば、それまでいい関係でやってきた新郎新婦やゲストとの人間関係も崩れてしまいます。ゲストはプロであるとしか見ていないですし、仮に友人であれば下手なのは許せても、プランナーは許されませんから。打合せはプロの司会者がやっておき、内容を決めるのも任せてくださいという考え方で、パートナー企業としての経験を活用してもらえれば。」
(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、7月21日号)

