LISTEN to KEYMAN

キーマンに聞く

今日から仕事が変わる!AIの使い方-連載7- 『NotebookLM』を活用し情報を1つに集約 提案の骨子作成やノウハウ共有にも利用可能【TAIAN エバンジェリスト 野村壮耶氏】 

今日から仕事が変わる!AIの使い方-連載7- 『NotebookLM』を活用し情報を1つに集約 提案の骨子作成やノウハウ共有にも利用可能【TAIAN エバンジェリスト 野村壮耶氏】 

点と点の情報を線にする

 

皆さんこんにちは。生成AI連載の第7 回目の今号は、以前ご紹介した“自分専用の秘書”になる『NotebookLM』をさらに一歩進め、現場のチーム力や成約率を底上げするための、応用編をお届けします。

おさらいになりますがNotebookLMの基本的な使い方は、ツールに資料を入れて質問をすることで、その読み込ませた資料の中から回答を抽出してくれるというもの。このツールの真価は、バラバラな情報を1 つに編み合わせ、新しい価値を生み出すことにあります。

まず、成約率を高めるための『パーソナライズ提案』への応用です。例えば、ヒアリング中に書いた複数のメモ、新婦がSNSで見せてくれた好みの画像、さらにはカップルがアンケートに書いた細かなこだわり。これら全てを1 つのノートに放り込んでみてください。その上で「このカップルが最も大切にしている価値観を3 つ挙げ、それを満たす演出案を提案して」と問いかけます。するとAIは、点と点だった情報を線で結び、そのカップルに響くきめ細かい提案の骨子を導き出してくれます。

次に、チーム全体を底上げする『知恵の共有』です。式場には、ベテランプランナーだけが持つ、カップルを納得させる切り返し、トラブルを未然に防ぐ勘所が必ずありますよね。こうした秘伝のノウハウや過去のクレーム対応の記録、成功事例の報告書を1 つのノートに集約し、チームで共有設定にします。すると、経験の浅いスタッフでも「こんな時、うちの式場ならどう対応するのがベスト?」と聞くだけで、ベテランの知恵に基づいた正解に即座にアクセスできるようになります。個人の経験を、式場全体の“財産”へと変えることができるのです。

もし「マニュアル化された文書なんてないよ」という場合でも、諦める必要はありません。社内でヒアリングの時間を1 時間だけ設定し、無料の議事録AIで文字起こしをしてみてください。それだけで、ベテランの脳内にあった貴重なナレッジを、一気にノートへと書き出すことができます。さらに、最新の便利な活用法として、2026年現在では『音声解説機能』が非常に進化しています。読み込ませた複雑なマニュアルや過去の膨大な事例を、AIが『ラジオ番組のような対話形式』で要約して読み上げてくれるのです。これを使えば、忙しい支配人やプランナーでも、移動中や準備中の『耳の隙間時間』を使って、重要事項の予習や情報のアップデートができるようになります。

大切なのは、NotebookLMを単なる“保管庫”にしないことです。資料を放り込み、対話を重ねることで、そこには式場の個性が詰まった“第2 の脳”が出来上がります。情報を探す、思い出す、まとめるといった作業から解放されたとき、もっと深く、目の前のカップルの笑顔のために時間を使えるようになるはずです。

(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、3月11日号)