LISTEN to KEYMAN
キーマンに聞く

今日から仕事が変わる!AIの使い方-連載12- 結婚式を起点とする全社マーケティングの可能性 AIを活用し次回のビジネスチャンスを逃さない【TAIAN 営業主任 吉房寛詠氏】
婚礼から始まる循環モデル
皆さん、こんにちは。TAIANの吉房寛詠と申します。今回から本コラムを担当いたします。現在私は、九州・四国・沖縄エリアの会場をまわりながら、ウエディング・宴会のDXを支援しています。沖縄の会費制ウエディングならではの挙式準備の体験づくりや、M&A後のホテルと顧客の生涯にわたる関係づくりなど、地域ごとの様々な相談に伴走してきました。実はこの原稿も、出張先の福岡で書いています(笑)。私らしい目線も入れながら、今後本コラムを担当していきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。
私の担当するエリアは今、外資系企業が地元のホテルを取得したり、婚礼のノウハウを持たない事業会社が式場付きのホテルを買収したりと、動きが本当に活発です。そのたびに現場でうかがうのが、「婚礼は専門性が高くて、事業部の中だけで完結してしまう」という声。ですが、地域に足を運ぶほど確信していることがあります。それは、『結婚式が、全社におけるマーケティングの起点になる』ということです。結婚式に参列した地元の有力企業の方が、後日、会議や宴会で戻ってきてくれる。カップルと参列ゲストが、そのまま会場のファンになってくれる。地域の繋がりが濃いエリアほど、婚礼から始まる循環モデルの可能性を秘めており、実際に私自身もそうした場面を何度も見てきました。
では、結婚式で素晴らしい体験を提供した後、どうやってまた戻ってきてもらうのか。ここでこそ、AIの出番だと私は考えています。まず、婚礼と宴会で別々に管理されがちな利用の記録を1つにまとめる。そのうえでAIにデータを読み解いてもらうと、「この披露宴に参列した企業は、周年の記念宴会を検討してもらえる可能性があります」、「この時期の案内が喜ばれそうです」などと、次に会うべき顧客は誰なのかと、そのベストなタイミングを教えてくれます。案内文の下書きまで顧客ごとに整えてくれますから、名刺や台帳とにらめっこしていた頃には追いつけなかった、早さと細やかさはAIならではの武器と言えます。
これは、首都圏の大きな会場だけの話ではありません。むしろ、顧客の顔が見え、たとえば地元に長く根付く企業も多くあるエリアなど、地域との縁が深い地場の会場にこそ効く取り組みです。婚礼を入口に、施設全体の顧客との関係をどこまで太く長くできるか。それをオーナーの皆さんに数字で証明していくことが、私の勤しんでいるテーマです。九州・四国・沖縄でお目にかかった際は、皆さんの会場のお話もぜひ聞かせてください。
(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、8月1日&11日合併号)

