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人生儀礼に繋げる【ダイヤモンド・ノット 代表取締役副社長 宮澤孝幸氏】
昨年の4月、まさにコロナによる大きなうねりが押し寄せていた時期に、乃木會館の事業を取得して運営をスタートしたのがダイヤモンド・ノット(東京都渋谷区)だ。同社は長沼の子会社であり、それまでもグループで乃木會館の衣裳・ヘアメイクを担当していたが、自ら主体となる初めての会場運営に乗り出した。待ち受けていたのはキャンセル・延期対応や、一般宴会・個人会食の中止。厳しい船出となったが、個人会食ニーズが回復してきたことで、今年からブライダルでも積極展開に舵を切っている。乃木會館の責任者として運営を任された同社代表取締役副社長・宮澤孝幸氏は、神社との連携による人生儀礼を強化する。
当初は補助金の対象外に
――昨年の4月から、長沼の子会社であるダイヤモンド・ノットが乃木會館を運営しています。その経緯とは。
宮澤「それ以前は乃木神社の子会社で運営していましたが、従業員も含めて運営を引き継ぎました。乃木會館では、創業時からみやびが衣裳室として入っていました。2011年に長沼がみやびを買収したことで會館と長沼を繋げる形になり、5年前から美容も任されて。そうした流れの中で乃木會館の結婚式が年々厳しくなってきて、業者の立場から改善提案などをしてきたこともあり、昨年の運営事業の取得に至りました。」
――2020年の4月からということで、まさにコロナ禍が始まったタイミング。非常に厳しい船出だったかと思われますが。
宮澤「受注していた案件をそのまま引き継いだわけですが、4月スタートの最初の仕事はまさにキャンセル・延期の対応(苦笑)。ただ婚礼は延期が中心であったため、それでもまだ良かったと言えます。より大変だったのは、一般宴会・個人の会食が完全に中止になったこと。と言うのも、乃木會館はもともと婚礼と一般宴会の売上比率が9:1で、圧倒的に婚礼の割合が大きかったのですが、婚礼が徐々に減少していたため、その分一般宴会に力を入れ始めたタイミングでした。また乃木神社は結婚式からその後の祈願まで一連でのお付き合いを重視しており、様々な人生儀礼の際に生じる個人の会食などの売上も増えていた段階。増加傾向にあった一般宴会、会食が開催出来ずに消滅してしまったのは、より厳しかったですね。」
宮澤「もちろん婚礼についても大正ロマンテイストの施設を活かして、どのように高めていくかの戦略を立てていましたが、とにかく最初の4~6月は親会社の長沼でも休業を余儀なくされ、ベースを整理することで精一杯。さらに運営をするために新会社を設立したばかりだったので、前年との比較が出来ないと当初は補助金の対象外に。雇用調整助成金も同様で、当時は役所回りに奔走しました。そうした厳しいスタートではありましたが、徐々に七五三などの人生儀礼とその会食が戻ってきて、今年になってようやく婚礼も積極的に展開できるようになったという状況です。」
――乃木會館と言えば、以前は500組超の結婚式を手がけていたわけですが、それが減少してきた中での受注目標はどの程度に置いていましたか。
宮澤「当初は約300組程度を目標に、そこから徐々に伸ばしていければと考えていました。業者の立場から見ていても、乃木神社の結婚式は厳かで感動的な素晴らしいものと思っていましたので、それをしっかり伝えていけば十分回復はできると。長沼はハウスウエディングで美容を手掛けてきた経験もあり、宣伝などのノウハウも蓄積していましたので、それを生かして挙式の良さを伝えていくような計画を立てていました。昨年は想定通りに進みませんでしたが、コロナ禍でも人生儀礼が伸びていたことも踏まえ、その延長として今年の1月にはみやびで【乃木坂和婚】という式のみプランを始めました。」
(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、11月1日号)

