LISTEN to KEYMAN

キーマンに聞く

《輝く女性支配人 VOL.23》事前打合せも全て“本番”【IWAI OMOTESANDO ブライダルマネージャー 大谷亜沙美さん】

《輝く女性支配人 VOL.23》事前打合せも全て“本番”【IWAI OMOTESANDO ブライダルマネージャー 大谷亜沙美さん】

CRAZY(東京都渋谷区)の運営する、IWAI OMOTESANDO(以下IWAI)でブライダルマネージャーを務める大谷亜沙美さん。ブライダルメディアでの広告営業を経て、同施設のプロデューサーに転身した。「IWAIの仕事は世界で最も尊い」と笑顔で話す大谷さんだが、転職直後は企業カルチャーに馴染めないこともあったという。出産も経験し、“自由と責任”のなかで、ママMGRとしてどう仕事に向き合っているのか。今後注力していきたいことなども含めて、話を聞いた。

転職後に感じた戸惑い
「もともと実家が飲食店だったため、家に帰れば『接客』を目にする毎日でした。学生時代のレストランでのアルバイトも楽しく、その延長戦として〝究極〞は何だろうと考えた時、ブライダル業界が頭に浮かび、新卒でウエディングパークに入社しました。やりがいも本当に大きかった一方、広告営業は数字が重視される世界でしたから、新卒の就活時にも考えた結婚式の現場で、より〝温度感〞のある仕事もしてみたいと。また、祖父のお葬式の際、たくさんの人がお別れの挨拶に来てくれて、『おじいちゃんの人生は素敵なものだったんだ』と、改めて感じる機会となりました。『私の人生って素晴らしいもの!』と思える瞬間を創出したいと思い、IWAIのオープンのタイミングも重なったため、CRAZYにジョインすることを決めました。」
「転職後は様々なことに戸惑いを感じました。前職の広告営業は、『課題は何か』をクライアントに聞けば、『今、この部分が苦戦していて…』と明確な回答が返ってくる。BtoCに変わり、結婚式を挙げる理由をカップルに聞いても、『なんとなく…』と、答えがないことも多々あると気付きました。また、当社はカルチャーを重視していて、結果はもちろんのこと、そこまでのプロセス、人間性を大事にする点も戸惑う部分でした。『目標達成できてないし、月末なのに帰っちゃうの!?』と思ってしまうこともあったほど(笑)。それに対し先輩から、『子どもみたいだよ』と言われたことは、今でも忘れられません。〝温度感〞のある仕事をしたいと思っていたのに、これでは全く辿り着けないと。一人の人間として、自分を変えて成長しなければいけないと気付けたのは、大きな転機でした。」
「プロデューサーとして大切にしているのは、打合せも全て〝本番〞ということ。結婚式を通じてカップルはもちろん、家族、友人との関係性がどう変化していくかをIWAIでは大切にしています。内に秘めた感情を引き出す、そして一歩踏み出すアクションに向けて背中を押す。結婚式当日はもちろん、その機会は打合せの方が圧倒的に多いですから、実際にIWAIでは打合せ中に、『担当があなたで良かった』と言ってもらえることも多いですね。」
産後は月〜金の勤務に
「キャリアアップに関しては、1つの通過点になるだろうと感じていました。マネージャーに就任した年には出産もしましたが、多くの先輩もママとしてさらに活躍していたので、不安はありませんでしたね。産後半年からリモート勤務で徐々に業務を再開し、今年7月に本格復帰。現在は基本的に月〜金の5日間勤務としていて、土日はメンバーに託すスタイルとなっています。当社はボトムアップで様々な企画に挑戦できる環境で、トライしてみてエラーがあれば、フォローしてくれる。そうした環境は若手も含めて全員が能動的に動くことに繋がっています。もっとも、現場にはたくさんのヒントが詰まっていますから、時には子どもと一緒に土日に会場に行くことも。メンバーに子どもを少し見ていてもらい、結婚式に直接触れるようにもしています。自由な働き方の中には、もちろん責任もあり、私自身これを体現していければと思っています。」
世界で最も尊い仕事
「IWAIのプロデューサーは、世界で最も尊い仕事だと感じています。気力・体力どちらも必要なので、AIを活用した業務の仕組み化などにも着手しています。例えばチャットボットを導入し、簡単な質問はそこから返答を得られるようにするなど。カップル・ゲストはもちろん、働く私たちも幸せな人生を歩んでいくことが大切で、感動価値を提供し続けるための環境整備は重要との考えです。今後は、アニバーサリーサービスの提供にもさらに注力していけたら。宿泊事業を展開するSanuと提携し、式後の記念日に宿泊を提案するサービスに着手しており、これを本格化したいですね。結婚式は大切な1日ですが、その後一緒にいる人生の方が長いですから、お互いに感謝を伝える、家族の歩みを振り返れる機会などを提供していきたいです。」
(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、11月21日号)