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キーマンに聞く

・最終回・〔プランナー業務の現場革命〕DX化を図る前に目標を設定 システム導入でCSもアップ【トキノスタンス Style Division R&D マネージャー 五十嵐悠氏】
今回は最終回として、今までの内容で重要な点を総まとめしたいと思います。
ブライダル業界においても、DX化の流れは避けられない昨今。一方で、「デジタル商材を導入する魅力を感じない」、「導入したが効果が分からない」、と思う方も多いはずです。そういった式場の共通点は、導入前に目的を決められていないことでした。この目的の設定次第では、効率化はもちろん、DX化とは無縁だと考えられてきた顧客満足度のほか、単価アップを実現している式場もあります。
例えば、受付のシステム化。実際に活用中の式場の声を聞くと、当日ゲストがシステムに映し出されたメッセージを囲んで写真を撮り、友人同士で盛り上がるなど、導入前と比べて結婚式の印象的なシーンが1 つ増え、結果として全体の満足度が上がっているそうです。この成功例も、導入における目的設定あってのことでしょう。
そして、目的を設定し導入したら、次にその新しい商材をどうやって、新郎新婦に気持ちよく、式の中に取り入れてもらうかが課題となります。こちらに対しては①新郎新婦に提案するプランナーが商品、システムについて知りつくす②案内ではなく提案をする、この2 つが必要不可欠な打ち手となります。
つまり、①誰よりも詳しくなるつもりで、新郎新婦の立場で実際に使ってみる。そして良いところ、悪いところ、全てを熟知する、②その上で、今目の前に座っている新郎新婦にとって、その商品を使うメリットは何かを考え、伝える、ということです。
例えばCRM(顧客管理)システム。こちらは招待名簿や引出物など新郎新婦が登録する場合がありますが、作業をお願いする際「便利なのでとにかく来週までにやっておいて下さい」といった伝え方ではなく「お忙しいと思いますので、ご自宅で入力を進めて頂ければ、対面での打合せの時間も多く取らせません。ご希望なども余裕を持って伺えます」と、使うメリットは新郎新婦側にあると思ってもらう。そうすれば、利用に対しても前向きに、積極的になります。
この場合において無人受付システムを例にすると、受付係としてのゲストの負担ゼロ、受付画面やメッセージで受付場所からゲストをもてなせる、列を作って芳名帳の記入の必要がないのでウエルカムスペースでくつろいでもらえるなど、それぞれの新郎新婦にとって、魅力に感じられる点も異なるはずです。加えて、その魅力を伝えた上で当初の導入時に設計した目的にも寄与するか。DXだけではありませんが、プランナー間でもこれらの定期的な振り返りや共有を行い、ナレッジを増やしていくことも重要と言えます。
(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、8月21日号)

