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キーマンに聞く

コース後半はビュッフェ【ワールドサービス パーティープロデュース事業本部 パーティースタイルウェディング運営部部長 奥野 香氏】

コース後半はビュッフェ【ワールドサービス パーティープロデュース事業本部 パーティースタイルウェディング運営部部長 奥野 香氏】

 前半はコーススタイルで提供し、後半はビュッフェスタイル、しかもシェフズダイニングという目の前で出来たてを提供するスタイルが人気のワールドサービス(大阪府泉佐野市)の運営施設。同社のパーティースタイルウェディングは、多くの人が集まって祝うというコンセプトからスタートしていて、新郎新婦・ゲストの満足度も高く、紹介・列席経験からのリピートは年々上昇している。同スタイルの運営部部長・奥野香氏に、ファン化の実態を聞いた。

結婚式に必要なものを残す

 

――パーティースタイルウェディングを作り上げていく前提として、結婚式のゲスト満足度に焦点を充てた経緯は。

奥野「もともとは当社の会長が、予算のない新郎新婦でも多くのゲストを集めて安価で開催できる結婚式を作ったらいいのではと考えたのがスタートのキッカケです、そのため、始めは90名98万円といったプランを作り、会費制によりたくさん集まればみんなでお祝いできるのではないかという発想でした。それを実現する上で、結婚式に必要なものを残して、必要ないであろうものを削る作業を進め、パーティースタイルウェディングの原型が出来ていきました。続けていくうちに、ゲストの様々なアイデアを取り入れて、今の形に進化してきました。」

――結婚式で必要なもの、必要でないものはどのように分けていったのでしょうか。

奥野「最初の2 人の紹介、スピーチなどは結婚式として必要ということでそのまま残し、そうなるとコース料理の時間も前半はしっかり提供しようと。ただ後半は新郎新婦やゲストが自由に過ごして良いのではないかということで、ビュッフェスタイルにしました。シェフが目の前に出ることでおもてなし感もあり、ライブであれば香りや音、そして出来たてをそのまま楽しんでもらえます。専用の機材も作ってシェフズダイニングの形に。余興・演出もほとんどなく、最初と最後を締めれば、その間は新郎新婦・ゲストが自由に時間を自分たちで作っていく空間になっています。また細かいところで言えば、カトラリーも本当に最低限で、お箸とスープ用のスプーンしかついていないですし、サービス人件費などコストも見直しながら、いいものを安く提供するというところを工夫しています。」

――日本人は、パーティースタイルといってもなかなか馴染めない人も多いかと。

奥野「最初は私達も心配していました。ただシェフズダイニングでは、最初にシェフが目の前でフランベをするため、自然とゲストは近づいていきます。コック服・コック帽姿の新郎によるおもてなしをする例もありますし、高砂席をゲストと同じフラットなところに用意することで、気軽に動きやすい工夫もしています。」

――今の風潮に、うまくマッチしているかと思います。

奥野「今までやってきたことが、自然とゲスト満足度に繋がっています。例えば車で入場といったことを最初に実施し盛り上がりを作り、さらにシェフズダイニングで参加型も組み合わせているので、体験しているイメージをゲストが感じることは、今までありそうでなかったかと思います。あとは【おもてなし】ワードに対しても、料理を通してゲスト同士が触れ合い、さらに新郎新婦も一緒にいれば、自然と温度感は上がりますし、語り合う機会になります。こうした体験により、ゲスト満足は高まっていると感じます。」

――スタート時の狙い通り、こうしたスタイルだからこそゲスト人数も多くなります。

奥野「一番多いのは尼崎の施設で、平均すると60名~70名。会場マックス数の120名の希望もありますし、もっと呼びたいと言われることも出てきます。業界全体として少なくなっている、会社関係のゲストも多い。またそれまでにない結婚式をゲストは体験するので、インパクトも強く、結婚式の紹介に関して1 人で10人以上紹介してくれた人もいるほどです。」

――ファン化により、レストラン営業や宴会にも効果をもたらしているようですね。

奥野「シーズンに合わせてクリスマスディナーやビアガーデンを開催していて、新郎新婦はもちろん、ゲストで参加した人も多く来店してくれます。また結婚式をしてくれた後に宴会に繋がる、逆に宴会から会社のスタッフが結婚するということで結婚式を紹介してもらうケースもあります。自然と営業してもらえる形は一番ありがたいので、宴会需要にもさらに力を入れていきたいと思っています。」

(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、5月1日号)