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オートクチュール全国展開【テイクアンドギヴ・ニーズ Wedding Designer 野上ゆう子氏】

オートクチュール全国展開【テイクアンドギヴ・ニーズ Wedding Designer 野上ゆう子氏】

 テイクアンドギヴ・ニーズ(東京都品川区)のオーダーメイドパーティープロデュースチーム『Haute couture Design(以下オートクチュール)』は12月、ウエディングサロンを全国4都市にオープンし、婚礼をはじめとしたパーティープロデュースの受付を開始した。オートクチュールは2011年に設立し、昨年で10年目。多様化するウエディングニーズ獲得を見据え、スタッフの教育も進めている。新サロン開設の背景や今後の展開を、ウエディングデザイナー・野上ゆう子氏に聞いた。

最上級のおもてなしを提供

――コロナで少人数化が懸念されている状況ですが、オートクチュールのメインターゲット層をどう見据えていますか。

野上「自分たちらしいテーマで結婚式がしたいというよりも、ゲストに最上級のおもてなしをしたい、そのためにはお金をかけてもいいと考える新郎新婦を想定しています。そのため、当社のゲストハウスウエディングよりも、高単価になっていくでしょう。場所や内容を問わずにゼロからパーティーを創りあげていくため、希望によって金額が大きく異なってきますが、これまでの施行を考えると500万円~1500万円の価格になっていくのでは。私たちは場所選びからトータルプロデュースを手掛けているので、同時に多くの案件を抱えることが難しく、コロナ禍以前も平均して月1 ~ 2件のプロデュースでした。問合せ数は、昨年夏から2019年度と近い水準に回復しているため、2022年度下期の施行数はコロナ前に戻ると予想しています。少人数化しているマーケット状況ではありますが、このオートクチュールでは差別化が出来ると考えています。」

――全国展開をコロナ禍に仕掛けたきっかけとは。

野上「2020年から考えていました。オートクチュールのスタンスは『場所を選ばない』であり、全国どこでもパーティーを創れるため、これまでも日本各地で多数の実績を積んできました。提供しているウエディングは一から作り上げていくので、その分当日までの手間もかかる。そうなるとカップルが東京までわざわざ打合せに来たり、ウエディングデザイナーが地方まで赴いたりするといった負担が生じていたのも事実です。そこを少しでも軽減できればと考え、全国に店舗を持つT&Gのリソースを活用して、名古屋、大阪、広島、福岡の主要都市の4施設に専属スタッフを置くことを決定しました。」

――これからのオーダーメイドウエディングを、どのように考えていますか。

野上「コロナ禍で結婚式の多様化が加速し、今後はより一層オーダーメイドスタイルに対応していく力が必要になっていくと考えます。例えば私たちのケースで見ると、コロナ前であれば海外ウエディング・その後の国内パーティーを希望する人が多くいましたが、現在は新郎新婦それぞれの出身地や思い出の場所など、国内で場所を変えて何度か開催したいといった希望も増加しています。時代のニーズを汲み取り、これまでになかったスタイルの結婚式を実現するプロデュース力さえあれば、オーダーメイドウエディングはこれからも伸びていけると考えています。」

(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、2月1日号)