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《違いを生み出す広告写真の世界》#連載13 WEB・インスタでは暗い写真でも効果がある【Do 代表取締役社長 遠藤正人氏】
宣材写真の撮影に関して、8月以降のオーダーが増えてきています。その内容も、7月までは少人数やコロナを意識したものでしたが、8月以降はバンケットの写真も以前と変わらずという希望になっています。ワクチン接種の普及により、アフターコロナを想定した撮影をいち早く着手する会場が増加しています。
当社がマーケティングを手掛けているグループのノバレーゼでは、厚木の会場の来館、受注が好調に推移。2019年対比で120%と、コロナ禍にあってもそれ以前から増加しています。情報誌の掲載は、それまでの4ページから1ページに減らしているにも関わらず。要因はWEB、インスタを駆使したプロモーションです。
それを踏まえて、撮影に関してもこれまでの紙媒体のアウトプットを目的としたものだけでなく、WEB、インスタにも効果的な提案をしています。情報誌とWEB・インスタ上のキラーカットで圧倒的に違うのが、画像のサイズ感。情報誌の横長に対して、正方形が基本となります。また色の作り方についても、情報誌では薄紙に対して色落ちがしない緑を使うことが非常に多い。一方最近のインスタ写真の成功例としては、プロジェクションマッピング中に新郎新婦が入場し、ゲストも座っているものでした。情報誌の場合には、数多くの式場の写真を比較する目的が強いため、全体として暗い写真は印象が悪くなります。一方WEB・インスタは前後の並びを考える必要なく、こうした写真もインパクトさえあれば効果をもたらします。
これまでは一回の撮影で300~400万円、70,80カットを撮影するのが平均的でした。情報誌4 ~ 6 ページの掲載で考えると、写真のカットに30枚は必要で、それ以外にネットのギャラリーなども合わせて70カット。ただ、WEBやインスタによる集客効果が高まる会場であれば、それほどの写真はいらないという考えも出てきます。
実際にWEB広告のアウトプットは、多くても10枚で充分。厚木の会場では、8 枚の写真を月によって変えて配信しそれ以外は動画です。つまり、プロモーションに必要なカット数も変わってきます。
もちろん情報誌をメインにした集客を仕掛けていくのであればこれまで通りの撮影となりますが、WEBやインスタを強化していく場合には、カット数も抑えることができ、つまり宣材撮影も安価になります。当社でも会場によってはWEB・インスタを主軸にした提案をしており、その場合はカットも事前に情報誌用、WEB用に決めこんで撮影することで3 分の1 以下の価格で対応しています。撮影予算をかけられないという施設もあるでしょうが、コロナ前と同じような情報誌のページ数で掲載するのかどうかも含めて、集客手段の変更による新たな撮影を検討することも必要でしょう。
(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、7月21日号)

