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《フェアセミナー紙面アーカイブ第2弾 注目会場の対応》デザインで集客に貢献【The Place of Tokyo 総支配人 鈴木大輔氏 × ザ ホールデザイン 代表取締役 杉山敦彦氏】

《フェアセミナー紙面アーカイブ第2弾 注目会場の対応》デザインで集客に貢献【The Place of Tokyo 総支配人 鈴木大輔氏 × ザ ホールデザイン 代表取締役 杉山敦彦氏】

 都内屈指の人気会場である『The Place of Tokyo(以下TPT)』。改装工事のため6月5日から一時閉館しており、リニューアルオープンは9月9日を予定している。10年前の開業時と今回の改装計画において、施設デザインを担当したのがザ ホールデザイン(東京都目黒区)の杉山敦彦社長だ。トップデザイナーの視点から考える、強い結婚式場の特徴とは。ブライダル産業フェア内で、TPT総支配人の鈴木大輔氏との対談で語ったポイントをピックアップし、検証する。

杉山「商業デザインにおいてコンセプトは重要ですが、20年前のブライダル業界は、そこまでコンセプトを重視していませんでした。『今の流行りは?じゃあそれを採用しよう』というような流れが大半だったわけです。一方で、オープンやリニューアルから一定期間が経つと、当時は良かったかもしれないデザインは当然受け入れられなくなり、結果として更に数字は悪化する。装置産業であるブライダル業界において、トレンドの施設を作って老朽化したらまた作るという考えは、課題も多いわけです。当社は様々な商業施設のデザインに携わっていますが、ことウエディングにおいて1 番重要なのは、集客のためのデザインになっているかということ。例えば、ウエディングの情報誌に出稿する場合。出稿企業からしてみれば『カップルにしっかり見てほしい!』と期待を寄せる一方で、残念ながら読者はそこまで見ていないのが現状かと。掲載式場数も多いわけですから、パラパラとページをめくっていった際に『おっ?』と思う会場が出た時、ようやく手を止めるというケースは多いはずです。要するに、カップルの手を止めさせるようなビジュアル・デザインこそ最重要。いくらいい結婚式を実際にしていても、まずは来館してもらわなければ始まりませんから。」

鈴木「式場側の意見としても、色褪せない施設デザインは必須と感じます。そのハードの上に、式場側の努力・商品開発などのソフトを掛け合わせてこそ、施設は成長すると感じますね。」

杉山「さらに細かく見ていくと、結婚式場の特徴として天井と床はキーポイントとも言えます。その他のデザインとなれば話は別ですが、誌面に載る写真の1 / 3 は天井、更に1 / 3 は壁だったりするわけです。大半を占めるパーツだからこそ、よりよく見せてカップルの手を止めさせる。そうしたことを考えながら、集客や成約に貢献できるデザインを目指しています。」

鈴木「今回のリニューアルも一緒にタッグを組みますが、“攻め”を意識し、今後は年間700組の施行を目指していきます。そのゴール達成のため、施設デザインという観点からこだわったポイントの1 つが、地下のバンケットです。もともとチャペルから東京タワーを望める他にはない立地ですので、『バンケットからも東京タワーを見たい』という声も一定数あり、これまでは地下会場の受注に課題を感じていたのも事実でした。」

杉山「その課題に対し、今回のチャペルリニューアルに合わせて、地下のバンケットを親和性の高くなるようにデザインしました。TPTで結婚式をするなら、ここの宴会場をセットでオススメするようなイメージですね。インテリア内装などにも共通点を持たせ、戦略的に売り出していこうという考えです。」

鈴木「改装後のこのバンケットは、年間約200組を想定。リニューアル後、実際に中を見られるようになるとペアリング感もより伝わるでしょうから、非常に楽しみなバンケットとも言えますね。あわせて今回の改装では、屋上に併設するバーへの期待も高まっています。」

詳細はブライダル産業新聞紙面にて、6月21日号)