LISTEN to KEYMAN
キーマンに聞く

連載5《AIで進める構造改革》AIに自社会場を見つけてもらうために【ニュー・バリュー・フロンティア 取締役 金増宏輝氏】
前回、「決定理由」を集め、言葉にしてもらう話をしました。今回は、その言葉をどこに置けばAIに届くのか、という話です。
多くの式場で誤解していることがあります。「良い情報を発信していれば、いずれAIが自分たちを見つけてくれる」という考え方です。残念ながらAIは会場を積極的に探しには来ません。情報が「読みやすい形」で「読みに行く場所」に置かれていなければ、存在しないのと同じ意味になります。AIが実際に読んでいる場所は、主に次の6 つです。
①・Googleビジネスプロフィール(口コミを含む)
②・自社ホームページ内のテキスト情報
③・PR TIMESなどのプレスリリース
④・note、ブログなどの継続的発信
⑤・YouTube(音声・字幕をAIが直接解析)
⑥・第三者による紹介記事・メディア掲載
この6 つに共通しているのは、いずれも「言葉として情報が残っている場所」であること。特にYouTubeは、字幕がなくてもAIは音声そのものを解析して内容を理解できるようになってきています。つまり動画であっても、話している内容がそのままAIのデータになる時代です。この6 つの場所に「決定理由」の言葉を置いていくことは、そのままAI対策になります。
もうひとつ大切なのは、比較への備えです。AIは比較がとても得意です。「〇〇と△△ならどちらがおすすめですか」という問いは、今後さらに増えていくでしょう。その問いに正しく答えてもらうためには、自社はどんな方に向いていて、何が違うのかを、あらかじめ発信しておく必要があります。比較を恐れるよりも、まずは比較の軸を自分たちで設計しておいて事前に発信していくことの方が賢い選択です。
まずは「当会場はどんな新郎新婦におすすめですか」、「競合と比べた強みは何ですか」の2 つをAIに聞いてみてください。その回答が薄ければ、その回答こそ今のAIから見ている自社の姿です。現状を知ることは、これからの対策を考える出発点にもなります。
AI検索対策とは、AIを攻略することではなく、AIに正しく理解してもらうことです。新郎新婦が会場探しの前にAIへ相談する時代は、もう始まっています。
【今日からできること】上記6つの場所を順に開き、「決定理由」に近い言葉が載っているか確認してください。YouTubeは字幕はなくても内容が伝わりますが、発言の中に「決定理由」となる言葉を意識して入れておくと、より拾われやすくなります。
(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、7月21日号)

