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第13回〔業務を効率化! 成功事例〕分析データを基に健康状態を確認 ツールを活用してPDCAを回す【パプレア 代表取締役 峰崎 揚右氏】

第13回〔業務を効率化! 成功事例〕分析データを基に健康状態を確認 ツールを活用してPDCAを回す【パプレア 代表取締役 峰崎 揚右氏】

「来館数が上がらない」という課題に対して、どのように集客の〝健康状態〞を確認しているでしょうか?

集客に対しては、各会場で費用の掛け方がまちまちだと思います。ゼクシィを中心とした媒体への出稿、インスタグラムを中心としたSNSの運用、リスティングといった広告活用など。とはいえ、カップルは基本的に会場のHPを最終的には確認するケースが多く、HPからの予約が以前に比べて多くなっていると思います。逆に少なくなっている会場は要注意です。

ホテル予約もそうですが、公式サイトで予約した方がお得なケースも増えており、婚礼に関しては媒体もHPも、両方確認してフェア予約をする流れです。そして、その健康状態を把握する方法は、一般的にはGoog le Ana ly tics (以下、GA)を利用している場合が多いでしょう。しかしながら、GAが 昨年からGA4に変わり、CV(コンバージョン)の設定の仕方や確認方法に難しさを感じている会場も多いと思います。結果として、HP制作会社やコンサルタントにその数字を読み解いてもらう必要があり、そのためのレポーティングやMTG費用を毎月支払っているという声が増えています。

1件でも多く予約を獲得したいという会場が数字を読み解くのに、どの程度の費用をかけるべきなのか。自分たちでGA4を見て、健康状態を確認し、HPの修正を行っている会場は、その予算を集客費用に充てられます。しかしながら、そのような会場はほんの一部で、大半の施設は出来ていません。

そこで考えるべきは、ツールの活用。当社の展開する『パッとブライダル』には、『パッとAna ly tics 』という機能がついており、GA4の数字を分かりやすくイメージと数字で表現しています。HPのどこの導線が悪いのかは一目瞭然。HPのトップや他ページからのフェアへの流入が少ないのか、フェア一覧から詳細ページ、詳細ページから予約フォーム、予約フォームから完了ページといった、一連の流れの中どこで離脱しているのかが〝パッ〞と分かります。その上で、しかるべき対応を取ることが可能です。フェアページ以外のHPのコンテンツが問題なのか、フェアページが問題なのか、フェアタイトルの構築が上手くないのかなど。数字を基に仮説を立てて、改善を毎月行うことが重要です。ただ闇雲に広告費を上げても、ざるで水をすくっているだけかもしれません。流入から予約件数を俯瞰して確認し、問題点をあらい出せる仕組みが必要です。そこにコンサルを入れるやり方もありますが、そこまでの費用をかけず、ツールを入れれば解決することが多いのが実状です。費用をあまりかけずに、PDCAを回す仕組みづくりを、ぜひ考えてみてください。

 

(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、7月21日号)