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キーマンに聞く

法人向け研修サービス開始【COCOSTYLE 代表取締役 荒井さやか氏】
ウエディングプロデュースのCOCOSTYLE(札幌市中央区)は年内を目処に、社会人基礎力・ウェルビーイングに繋がる研修【Racisa+(らしさプラス)】の法人向けサービスを開始する。代表取締役・荒井さやか氏はこれまでも、ウエディング業界のコミュニティ『SUEHIRO』を企画するなど、プランナーを中心に、モチベーションアップを図るサービスを展開してきた。2021年から個人向けにスタートしている『Racisa+』だが、法人にも事業を拡大する意図と想いを、荒井氏に聞いた。
――すでに個人向けにスタートしている『Racisa+』ですが、個人向けの主な内容は。
荒井「今よりさらに自身が輝けるライフワークバランスを見つけ、そこに向かって挑戦し、理想を叶えていくことを目指すもの。自身の可能性、才能は何かを改めて考え、ありたい自分を見出だし、自分との対話を重ねていきます。個人向けには『ベーシック』と『プレミアム』の2 種類を展開していて、『ベーシック』は一歩踏み出せない自分を変えたい、これからの生き方の選択肢を増やしたいという、マインド部分によりフォーカス。『プレミアム』は、フリーランスとして結果を出すためには何が必要か、フリーで働く選択肢も含め、次の方向性を迷っている人などをメインターゲットにしています。すでに7 期まで開講し、これまでの受講者数は100名超え。フリーランス、今後フリーになりたいという人はもちろん、『この会社が好きで、会社にもっと貢献したい。そのために何が必要か』といったように、企業所属のプランナーも多く受講しています。ベーシックは2 時間を6 回、プレミアムは7 回のカリキュラムを組んでいます。」
――これまで個人向け対応でしたが、法人向けサービスの企画に至った背景は。
荒井「『Racisa+』を受講する人は、自身の悩みに気付いていて、それをどうカバーしていくかを積極的に考えたいという人達ですが、ブライダル業界全体をもっと広く見た時に、何か現状に“モヤモヤ”しているけれど、それを1 人で抱え込んでしまう人も多くいます。業界の課題として、中間層がいなく、若手のすぐ次がマネージャーというケースも昨今は増えているかと。悩みがあることを誰にも相談できずに、結果として退職を決意するということにもなりかねません。法人向けサービスとしても新たに打ち出すことで、『実は悩んでいた』という人をサポートしていきたい。実際に、『うちのプランナーたちに受けさせたい』というマネージャー層の声もあり、法人対応の開始を決定しました。」
――法人向け講座の、具体的な内容はいかがですか。
荒井「講座は全部で6日間のカリキュラム。心理学なども取り入れながら、経済産業省の定める『社会人基礎力』の理解と、働く上でのマインド醸成から入ります。リーダーシップとは何かなど、改めて振り返ってみると、今まで考えてこなかった部分にも触れながら、その上で専門スキルを身に付けていくことが大事。そもそもキャリア意識などもないなかで、例えば『接客スキルを上げなさい』などと言われても、土台が整っていなければスキルはなかなか習得できませんから。イメージとしては、OSとアプリのような感覚。社会人としての基礎能力がOSで、そこに最新のアプリ(スキル)を随時入れていく。OSがアップデートされなければ、スマホがダウンしてしまうのと同じ考えです。そもそも、なぜこの会社に入ったのか、何のためにこの仕事をやっているのかを第3 者を介して振り返ることで、『私はこの会社で頑張りたいんだ』と、気付いてもらえるキッカケにしていきたいですね。時間管理やリーダーシップなどにも触れた上で、そこから積み上げるスキルの部分に関しては、新規接客が課題なのであれば、そこを深掘りしたメニューで、コンサルサービスのように展開していきます。」
(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、9月1日号)

