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新連載《ブライダル業界 活性化のためのM&Aの指南》『将来価値』から見極める売却のタイミング【イロドリ 代表取締役社長 千々木綾氏】
皆さんこんにちは。イロドリの千々木と申します。今号から始まりました全6 回、隔月の新連載。ブライダル業界特化のM&A・事業承継サービスを展開する当社から、M&Aの現状をはじめ有益な情報を提供していきます。どうぞよろしくお願いします。
第1 回目のメイントピックは、売却を決定するタイミングについて。コロナ蔓延以降厳しい現状を突きつけられたブライダル業界でしたが、2022年の秋は結婚式開催を見送っていた延期層が戻ってくるなど、業界全体で好調に推移したかと思います。実際、「売りたい」という当社への問合せも、昨秋は一旦減少。「施行が戻ってきたので、もう少し様子を見てみよう」というのが背景にあり、また数字の回復ぶりから多忙となり経営者も現場に出るなど、時間的余裕がなくなったのも理由の1 つと言えるでしょう。
M&Aの場合、企業の評価は、今後どれくらいの収益が見込めるのかという『将来価値』で決まります。『現在価値』は土地や建物などの資産で決まりますが、将来価値は最近の収益力のトレンド値によって左右されます。将来価値の計算は、その時点、もしくは過去直近3 年くらいの利益額×x倍という方式。仮に、過去のトレンドが右肩上がりとなっていれば、× 3 倍という数字が付くこともありますが、下降トレンドとなるとマイナスになってしまうなど、売却額にも大きな差が生じてしまいます。
実際、今後の成長を見据えて、可能な限りコロナ禍で借り入れをしたものの、返済が厳しくなったため売却の相談を受けたケースもありますが、悪い条件が重なると、ご希望金額とかけ離れてしまうこともあります。「もう少し様子を…」と機会を見誤るのではなく、収益力がキープできているうちに売却に向けて動くことで、納得のいくM&Aとなる可能性が高まります。
当社でサポートする売り手側の企業と話をする中で、特に高齢の経営者は「スタッフに申し訳ない」とM&Aに対して、ネガティブな印象を抱いている方も少なくありません。一方で、当社が介在することで条件面での交渉も可能ですし、購入する側はある程度資金力のある企業。成長意欲も高いことから、実際には安心感から喜ぶスタッフが多いのも事実です。ネガティブなイメージが先行し、結果として判断が遅くなってしまえば、希望どおりの売却にならない可能性も。M&Aは企業の成長に繋がる有効な1 つの手段。将来価値をしっかりと見極め、一歩踏み出すことも検討してみてください。 (PR)
(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、2月11日号)

