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少人数だからこそ司会が必要【ハセガワエスティ 代表取締役社長 阿久津五代子氏】

少人数だからこそ司会が必要【ハセガワエスティ 代表取締役社長 阿久津五代子氏】

 司会大手のハセガワエスティ(東京都渋谷区)の阿久津五代子社長は、「緊急事態宣言中も、全員が非常に忙しい状態だった。」と語る。緊急事態宣言後に備えたいくつもの仕掛けを準備し、現在様々な形での発信を行っている。コロナによって結婚式のスタイルにも影響を与えているブライダル業界において、その動向には注目も高まっている。

――春シーズンの影響はどういった状況でしたか。
阿久津「3月はまだ結婚式施行もあったのですが、4月、5月はほぼゼロになりました。6月も90%以上のマイナスで、もともと東京五輪の影響から厳しかった7、8月も含めれば、仕事はほとんどない状況でした。3月から8月までに関して、恐らく2000組近い仕事がキャンセルや延期となっています。当社の場合、司会だけでなく、音響や映像も手掛けているため、結婚式が無くなった影響は小さくありませんでした。」

 

――外出自粛期間中にも、曜日を決めて会社にスタッフが集まり、様々な取組みを進めてきたそうですね。6月に入って、こうした準備が形になって表れています。
阿久津「一つは、コロナの影響によって、今後は少人数結婚式への傾向がさらに加速していく可能性があります。ただ、少人数化するからこそ、プロの司会者の役割がさらに高まるとの思いがあります。新郎新婦がドレス・タキシードを着用してゲストを迎える。親族中心の列席者に関しても、しっかりと身なりを整え、ご祝儀を渡して参加します。少人数だからこの程度ではなく、少人数だからこそしっかりと結婚式のクオリティを高めていかなければ、単に会食しただけとなってしまいます。その結婚式のクオリティを高め、さらに開催、出席してよかったと全員に思ってもらうためには、やはり当日の司会の力が大きいわけです。」
長谷川「2人が入場する際にも、どんな思いでその結婚式を開催したのか、少人数ではありながらも出席してもらっている人達に感謝を伝えるべきです。これは本人たちの口から言うのは非常に難しく、だからこそ第3者である司会が語る、もしくは2人にその思いを語ってもらうよう促すことが必要となります。単なる会食で終わらせないために、出席してくれたゲストとのエピソードなども紹介しながらマイクを向ける。そうすると紹介されたゲストは、小さなころの思い出などを語ってくれます。少人数だからこそ、新郎新婦、出席しているゲスト一人一人をもっとクローズアップすべきであり、結婚する2人との繋がりをお互いにより感じられるものにしていく。そのためにはいかに多くの言葉を引き出し、それを結び付けられるかです。披露宴でも同様ですが、少人数だからこそこの役割が重要となり、結果として開催して良かったと参加した全員に思われるわけです。」

(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、7月1日号)