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宝塚歌劇団での経験をマネジメントに生かす【宝塚ホテル 支配人 憧花ゆりの氏】
6月21日に移転開業した宝塚ホテル(兵庫県宝塚市)。開業に先立つ4月1日、同ホテルの支配人に元・宝塚歌劇団の憧花ゆりの氏が就任した。
憧花氏は2000年、第86期生として宝塚歌劇団に入団。月組娘役として活躍し、2018年に『エリザベート―愛と死の輪舞―』(皇太后ゾフィー役)東京公演千秋楽をもって退団するまで数多くの舞台を踏んできた。支配人として新たなキャリアで「夢の世界」を届けることを目指していく。
――憧花さんは宝塚歌劇団で でに何人かいるのですが、私た月組の実力派娘役として活躍。2018年に退団しました。
憧花 「退団後も音楽の道を進みたいと考え、音楽教育を学ぶために大学にも進学しました。新しいステージに身を置く中で、改めて一歩引いた立場から宝塚の魅力を再認識し、これまでとは違う形で関わりたいとも思っていました。そんな折に阪神阪急ホテルズ(大阪市北区)から、宝塚ホテルが新たに生まれ変わるにあたり、宝塚大劇場オフィシャルホテルとしてホテルと宝塚大劇場とを繋ぐ役割の支配人を務めてほしい、との打診を頂きました。ホテル業界は全くの未経験でしたが、生徒(団員)だった私だからこそ、果たすべきことがあるのではないかと考え、お引き受けしました。」
――現在はどんな仕事をしているのでしょうか。
憧花 「当ホテルには、公演に合わせて宿泊や食事に立ち寄る方が多くいらっしゃいます。開演前や終演後の時間帯を中心に、その方たちをロビーで出迎え、ご挨拶や館内案内などをしています。特に、今ならではのこととしてゲストの入館時に手指消毒をするようご協力を呼び掛けています。また、スタッフ ば嬉しいですね。」を対象とする立居振る舞いのトレーニングや2階の宝塚歌劇ギャラリーの展示監修、ホテルで開催する宝塚OGのイベントの企画管理なども私が担当しています。」
――ホテルの世界に飛び込むことに不安は無かったですか。
憧花 「開業までの間に業務内容などを座学で勉強するなどしましたが、実務経験がありませんので、やはり最初は不安な気持ちもありました。ただ、実際に開業してロビーに立つと、さきほども触れた通りこのホテルは宝塚大劇場とともに時間が流れていることを実感しています。」
「宝塚ホテルは『夢のつづき』をコンセプトに、宝塚大劇場の世界観を引き継ぐホテルを目指しています。私自身、宝塚歌劇の舞台に立つ時は『夢の世界を届ける』ことを大事にしてきましたが、宝塚歌劇という『夢の世界』をホテルでも楽しんでいただくために、夢の世界を作ってきた私の経験を活かしていきたいと思います。」
月組組長を2年務めた
――憧花さんは宝塚歌劇団時代、月組の組長を務め(2016年から2年間)、約70人の団員をまとめた経験を持っています。
憧花 「劇団もホテルも、組織の中でメンバー一人ひとりが色々な考えを持って仕事や役割を務めている、という共通点を感じています。組長時代は生徒一人ひとりの意見や考えをきちんと聞き、その上で組をまとめるための判断を下すことがリーダーとしての役割であることを、身をもって経験しました。ホテルの方がスタッフの数も断然多いですし、部門も多岐にわたるので思いも及ばないですが、総支配人(八尾篤氏)の仕事を隣で見ていると、あらゆるスタッフの意見に耳を傾け、その上で経営判断を下している、その連続がトップの仕事であると感じています。」
(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、9月21日号)

