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《Talk Session》花嫁が憧れるブランド【A by Hatsuko Endo プロデューサー 遠藤晶子氏×J’adore Wedding 代表 坂井夏子氏】

《Talk Session》花嫁が憧れるブランド【A by Hatsuko Endo プロデューサー 遠藤晶子氏×J’adore Wedding 代表 坂井夏子氏】

ドレスショップランキングでトップに輝いたハツコエンドウ。中でも、花嫁に絶大な人気を誇っているブランドが、A by Hatsuko Endoだ。2017年にブランド立ち上げ後、インスタを中心に話題を集め、年1回の新作コレクションの注目度も高い。同ブランドを率いるのが、プロデューサーの遠藤晶子氏。ハツコエンドウのメイクアップアーティストであり、オリジナルドレスのデザイナーとしても活躍してきた。今号では、ドレスランキングを発表した、J’adore Weddingの坂井夏子代表との対談を通じて、遠藤氏がデザインするドレスの人気の要因に迫っていく。

全国の衣裳店への卸し

――ウェディングソムリエが発表している【憧れのドレスショップランキング】で、昨年に引き続きハツコエンドウウェディングスが1 位になりました。

坂井「このアンケートは、4ヵ月に1回アンバサダー募集の際に取っているデータです。回答者はウェディングソムリエのアンバサダーだけでなく、全体の70%がそれ以外の花嫁です。アンバサダーはラグジュアリーのホテル層が多いのですが、1500名の回答者の層は様々。ハツコエンドウは、この2年間は毎回のアンケートでもトップとなっています。」

遠藤「この結果は、やはり嬉しいですね。もちろん、1位になることを意識してドレスを作っているわけではないのですが、外の意見を聞く機会がこれまであまりなかったため、この評価には驚いていますし、素直に嬉しいです。」

 

――人気の理由を探っていきたいのですが。

遠藤「坂井さんとは何度も話をさせてもらう機会があり、どういうところが人気なのかと聞かれますが、実際にはあまり分からないというのが正直な答えです。ただ、インスタを中心としたSNSでの情報収集が花嫁の主流になってきている中で、私たちのドレスへの憧れを書いてくれている投稿を目にする機会は増えています。」

坂井「実はドレスショップのアンケートとは別に、好印象を抱いているウエディング企業に関する調査も実施しています。ジャンルを問わないため、会場運営企業やゼクシィといった回答もあるのですが、ドレス企業は余り出てきません。ところが、ハツコエンドウだけは毎回名前が挙がってきます。理由を見てみると、とにかく素敵といった声が多いのが非常に印象的。もう一つ、花嫁たちはハツコエンドウが老舗企業であることを理解しており、安心感のあるブランドというイメージも強いかと。スタッフの対応力や、商品クオリティ、店舗の雰囲気などに信頼を持っています。同時に、老舗でありながら最先端の新しいものにどんどんチャレンジしているという意見も多いです。」

遠藤「イメージとして、老舗=古いと思われがちですが、歴史が長いけれど新しいことにどんどんトライしていることを伝えていきたいという思いはあります。これまでは敷居が高い、商品が高そうという老舗ゆえの印象もあったようです。2017年にA by Hatsuko Endoブランドを設立したことにより、インポート中心で高いという先入観が払拭できたのかもしれません。以前からオリジナルドレスは作っていたのですが、ブランド名がなく伝わりづらい面もありました。オリジナルドレスが人気になり、取り扱いたいというドレス店が出てきたため卸しをスタート。そのタイミングでブランドを立ち上げたわけですが、インスタを中心に、リアル花嫁がどんどん発信してくれたことで、ブランドの知名度も広がっていきました。」

坂井「A by Hatsuko Endoは、インスタ上でも多くの花嫁から支持されています。」

遠藤「価格帯は30万円台がメインで、インポートのブランド物に比べると低い設定です。卸し先の衣裳店から、こんなに安いのかと驚かれることもあります。それだけ、ハツコエンドウは高いというイメージがあったのかもしれません(笑)。実際は、インポートでも20万円台のものもあるのですが。」

坂井「このデザイン、クオリティで料金もそれほど高くないため、何着も着たくなるという花嫁心理も分かります。卸し先も増えているのですか。」

遠藤「東京は提携しているホテルや会場が多いことから、卸しはしていませんが、バッティングしないエリアで展開しています。現在は全国で約50の衣裳店に卸しています。2017年にブランドを作って、年に1 回のコレクションも実施しています。私たちの基本スタンスは、来店する花嫁が必要としているものを作るという考えであり、新作のデザインやコレクションも、特別なテーマなどを決めていません。それが逆にいいのかもしれません。」

 

坂井「4、5年前のランキングで、瞬間的にですが個人経営の小さなサロンが1位になったことがあります。ちょうどナチュラルブームが高まり、ドレスのトレンドにも影響。スタイリッシュで花冠などをつけるのが、素敵・オシャレと言われていました。今は、ゴージャスで煌びやかなドレスを着ている花嫁の姿が、他の人たちから素敵と言われるように変化しています。」

遠藤「当社の場合、提携先にホテルが多いため、ドレスは王道系に人気がある印象です。一方で、スレンダーの人気も根強く、花嫁たちは綺麗にドレスを着こなしています。多様化はもちろんですが、自分に似合うものを知っている人が増えていると感じています。これもインスタの影響かと。最近目立ってきたのが、このドレスを着たいと決めたうえで来店するケースです。あらかじめ決めているため、試着もそんなに迷わない。フリーの割合が徐々に増えているのですが、そうした人たちはピンポイントでこのドレスということが多いですね。」

坂井「それは、ドレスそのものに魅力があるからだと思います。何となくその店が好き、どれにしようか迷っているのでとりあえず人気の店に行ってみようといった意識ではなく、インスタで見たこのドレスを着たいとなるのは、それだけ魅力的なものが多いからかと。」

(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、11月11日号)