LISTEN to KEYMAN

キーマンに聞く

《輝く女性支配人Vol.34》先輩からもらった言葉【ホテルセントパレス倉吉 営業部ブライダルマネージャー 鍜治木 奈津子さん】

《輝く女性支配人Vol.34》先輩からもらった言葉【ホテルセントパレス倉吉 営業部ブライダルマネージャー 鍜治木 奈津子さん】

大学卒業後、新卒でホテルセントパレス倉吉(鳥取県倉吉市)に入社し、ウエディング一筋でキャリアを築いてきた営業部ブライダルマネージャー・鍜治木奈津子さん。私生活では2児のママで、オン/オフをうまく切り替えながら、日々業務に向き合っている。ここまで仕事を継続してきた中で、優しさと強さを兼ね備えたある先輩の存在は、鍜治木さんに大きな影響を与えた。先輩から受け取ったたくさんの言葉は、今でも鍜治木さんの心に強く残っている。

憧れのプランナーデビュー
「新卒で当ホテルに入社し、1年目は宿泊や宴会など各部署を経験。その後は希望通りの婚礼に正式配属となり、一貫制プランナーとしてデビューしました。打合せの際は、『憧れのプランナーになれた!』との気持ちも大きく、いい意味でプランナーという〝鎧〞をかぶって、マインドコントロールしながら接客に出ていました。経験も少ない中で、『それいいね』と新郎新婦から言ってもらえた時は嬉しかったです。一方新規は、何をどう喋っていいか分からず、とにかく台本通りでないと不安で仕方なかった。少しずつ経験を重ねていったことで、自分の想いを言葉にできるようになり、新規の面白さにも気付きました。」
「中でも、ある先輩の存在は私にとって大きかったですね。教えてもらったことの中に、『新郎新婦にとって、バンケットはゲストを招く大切な空間』というものがあります。カーテンのドレープ、調度品の位置や角度、これらがきちんと美しくなっているか、一つずつ目配りをする大切さを教えてもらいました。『何事にも意味を持つように』との指導は、今でも大切にしていることの1つ。例えば卓上装花のイメージ写真と見積りを見せるだけでは、『予算的にどうしよう』となるケースもありますが、『各テーブルのお花は、ゲストの皆さんをおもてなしするための大切なアイテム』と意味を添えることで、納得感も高まっていきます。また、私の妊娠中にかけてくれた言葉は今でも忘れられません。体調の兼ね合いで休みを取らなければならず、打合せはもちろん直近には担当もあって、頭が真っ白になっていた時。『仕事は代わってあげられる仲間がいるけれど、赤ちゃんのお母さんはあなたしかいない。命を守るのが第一』と、先輩の言葉でようやく我に返ることができました。先輩からもらった多くの言葉、指導は私の中に強く残っていて、今は私から後輩に伝えるようにしています。」

時短勤務で成果を出す
「キャリアアップに関しては、当時人員の兼ね合いもあって、急遽チーフに。とはいえ現場も引き続き出られましたし、後輩の指導も楽しく、当ホテルのいい結婚式づくりに貢献できているという感覚は、やりがいの1つでした。私生活では2018年に結婚し、21年に第一子、23年に第二子を出産。
施行のある日を除き、現在は日曜を休みにして時短で働いています。育休中には月〜金で働ける会社への転職も考えましたが、これだという仕事も特になく。結局のところ、思い浮かんだのは現場を託した後輩たちの姿でした。復帰後接客に出た際は、ものすごく楽しさを感じましたね。出産・育児で人生経験が増えたこともあってか、新郎新婦への言葉も〝厚み〞が出たようなイメージ。若いカップルに対しては親心に近い感情も生まれ(笑)、『いい結婚式を挙げてほしい…!』と、より強く思えるようにもなりました。」
「子育てと仕事を両立するとなると、勤務開始時からカウントダウンはスタート。日々時間に追われる中で、保育園とホテルの車移動は、1人になれるいいリセット時間になっています。出勤前に何を優先していくかを頭に浮かべながらホテルへ。反対に退勤後のお迎えは、買い物リスト、夕飯の献立などを考え、限られた時間の中で効率よく動けるよう、車中でオン/オフを切り替えています。」

企画の難しさとやりがい
「昨年マネージャーに就任した時は、期待と不安が半々で、時短勤務の中でどこまで成果を出せるのかと感じていました。この1年で数字の見方、企画の考え方など学びは多かったですね。特に企画に関しては、自分次第で右にも左にも進む方向が変わってくる。難しさはあるものの、楽しい部分でもあって、やりがいを感じています。自分の企画で新郎新婦が喜んでもらえれば嬉しいですし、仮にヒットしなければ、何がダメだったかを考え次に繋げていく。企画を練って今夏から提案をスタートしたのは、結婚式を大切にしつつも、宴会要素を組み込んだカジュアルスタイルのウエディングです。より多くのカップルに届けられるよう、この提案は今後さらに注力したいですね。」
(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、10月21日号)