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花嫁支度のワークショップ開催【マリエ 代表取締役 長谷川 清美氏】
ヘアメイクのマリエ(名古屋市中区)は、結婚式を控えた新郎新婦向けに、花嫁支度と当日の迎え方をテーマにした【マリエブライダルワークショップ】を開催している。代表取締役・長谷川清美氏がヘアメイク、着付けのみならずプランナーとしての経験も活かし、自社開催のほか提携式場とのコラボで様々なヒントを伝えている。そこには、新郎新婦と式場プランナーの中間に位置する美容師の、これからの存在意義が示されている。
花嫁から前撮りの相談
――ワークショップを開始したきっかけは。
長谷川「10月に熱田神宮で結婚式を予定している新婦からの相談がキッカケとなっています。新婦には当日のお仕度の指名をもらっていたのですが、それ以外に前撮りをしたいと相談を受けました。詳しく聞いてみると、自分を育ててくれた祖母が90歳を過ぎているため、10月の結婚式には来れないかもしれない。ただどうしても花嫁姿を見せたいので、前撮りの際に自宅でお支度をして見てもらいたいとのことでした。衣裳は祖母が嫁いだ時の黒引きで、日本髪に角隠し。私の持てる経験を活かしながら、希望通りに前撮りを実施しました。その時にふと思ったのは、こうした相談を担当プランナーがヒアリングで把握するのは、時間的に無理だなと。おばあちゃんのために夏前には前撮りをしたいという新婦に対し、4ヵ月前からの打合せではタイミング的にも合わない。また打合せ回数も決まっている中、そこまでヒアリングする余裕もないわけです。それならば担当プランナーと新郎新婦の間に美容師として介在すれば、顧客満足度はもっと上がるのではと、ワークショップをスタートしました。」
――具体的な内容は。
長谷川「基本的には花嫁支度と、結婚式当日の迎え方をテーマにしています。例えばドレスをきれいに見せるための当日の所作。2人の距離感、歩き方など。それを理解する上で、ドレス、パニエの原理も説明しています。あとは、最終フィッティングで起こり得るトラブルのQ&A。多くのお支度を見てきて、時間の経過によりインナーが見えてしまうといったことも起こります。この原因の多くは、ドレスショップの最終フィッティングと着付け現場のノウハウが一致していないから発生します。そこで新婦にも知っておいてもらい、スタイリストとのコミュニケーションに役立ててほしいと考えています。」
長谷川「そのほかには、結婚式までの新婦のビューティー。日々のお手入れをどうしたら良いか、コンディション良く当日のヘアメイクを迎えられるように美容師の目線からアドバイスしています。化粧水は1ヵ月にどの程度の量を使う、髪の毛の色や流す方向、前髪の長さなど、具体的にこう準備してくださいと伝えています。そうした内容を、90分程度で組み立てたワークショップです。様々なノウハウを学んでもらうだけでなく、結婚式にキチンと向き合ってもらうことをゴールとしていて、タイミングとしては、衣裳合わせくらいが一番良いでしょう。」
和装の着用率も高まる
――マリエ独自の開催以外に、提携先とのコラボでも対応しているようですが。
長谷川「集客については、私のインスタからと提携先から新郎新婦に案内してもらう2本立て。先日の名古屋のホテルの事例では、12組24名のうち、ホテル成約者が10組、新規2組でした。フェアの一環の場合は個別相談も受けていて、母親から『黒留袖にピアスをしても良いのか』などと、話も盛り上がりました。満足度も高いため、提携先にとってもメリットは大きいと思いますので、年間3回程度のスケジュールでの開催を働き掛けています。」
――例えば先ほどのトラブルのQ&Aなど、会場としてもメリットになるかと思います。
長谷川「一方で、知識が高まっていくのは嫌だと考える会場もあるでしょう。コラボできる会場は、顧客満足度の大切さを理解してくれているところだと思っています。実際のメリットとしては、確実に前撮りは増えます。前撮りの意味などを語っていくので、迷っている人に対して背中を押してあげる。それ以外には、和装の着用率が増えるとも考えています。と言うのも、私はヘアメイクだけでなく着付けも出来る美容師ですから、着物の話もしますし、ワークショップでは『ここまで出来る』とモデルに着せて見せられます。日本髪、新日本髪、さらにトレンドの洋髪を選択するとどうなるのかなど、それぞれの意味合いを語りながら披露することによって、参加する新郎新婦への説得力も高まり、着用率アップに繋がります。」
(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、9月21日号)

