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第26回〔業務を効率化! 成功事例〕AIとバレた瞬間に嫌われる 式場での活用は裏側に徹底!【パプレア 代表取締役 峰崎 揚右氏】

第26回〔業務を効率化! 成功事例〕AIとバレた瞬間に嫌われる 式場での活用は裏側に徹底!【パプレア 代表取締役 峰崎 揚右氏】

以前連載で「インスタ広告は狙う相手を絞る〝狭告〞が鍵」とお伝えしました。今回はその土台で起きている、AIによる〝地殻変動〞の話です。

広告の世界で起きた最大の変化は、制作コストと時間が崩壊したこと。媒体用のキラーショットを1枚用意するのに数百万円と数週間を要していたものが、生成AIを使えば当日中に何十パターンも用意できるようになりました。広告の勝ち筋は、『1本の名作を作る力』から『数多く出して早く見極める力』に移行。インスタ広告も同様です。以前は配信設定の作り込みは運用者の腕の見せ所でしたが、今は配信の最適化が進み、多様なクリエイティブを供給するほど、AIが最適な相手を見つけてくれます。つまり我々の仕事は、誰に届けるかという仮説を立て、それを試す素材を絶やさず供給することに変わったのです。

ただし、ここに大きな落とし穴が。見る側は、我々が思う以上にAIに敏感ということです。インスタではAIで作られた投稿だと分かった瞬間、そのアカウントを見るのをやめてしまう若い層が確実に存在します。デジタルネイティブの目は肥えており、質感や指先、表情のわずかな違和感を見抜きます。彼らにとって〝AIっぽい〞投稿は、手を抜いている、本物を見せられない理由があるのではというサインなのです。「この写真は本当にこの会場なのか」と一度疑われてしまえば、会場そのものの信用が傷つきます。AIは万能の武器ではなく、使い方を誤れば信頼を削る刃にもなるのです。

当社では、AIを表に立たせず裏方に徹させる方針で運用しています。例えば、実際の会場写真を土台に、季節に合わない装花やトレンドから外れた装飾だけを差し替えるなど。存在しない空間、実物と異なる料理は作りません。古くなった部分だけを、AIが直すという線引きです。一方で、ターゲットごとの訴求案出し、広告ごとの専用LP制作、反応データの分析といった工程は、徹底的にAIに任せます。この速度があるからこそ、細かな作り分けが可能になります。直近では、マタニティ層に絞り『最短2ヵ月で叶う結婚式プレゼント』を打ち出した北海道の会場で、獲得単価は1件約3000円。大阪では市単位で広告を作り分け、約5000円で集客に繋げています。少人数婚や花嫁体験など体験型の企画を含む5施策全体でも、獲得単価は約3000円から4万円に収まっています。市ごとに広告と専用ページを作り分けるなど、以前は制作費が見合わず不可能でした。AIの使いどころは、表現ではなく『速度』です。見える部分はどこまでも人間らしく、見えない部分はどこまでも機械的に。この線引きができる会場が、これからの集客で確実に差をつけていきます。

(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、9月21日号)