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キーマンに聞く

連載32《当日施行力を向上させる サービスのレベルUP》ドアマンの価値を再認識しおもてなしの対応【at-heart 代表取締役 稲岡利彦氏】
今回は、結婚式場のドアマンの価値について考えていきます。ドアマンはホテルでは大切な存在です。一方、ゲストハウスを中心とした結婚式場では、ドアマン自体存在していないことも珍しくはありません。熟練の知識、技術を持った人材は会場にはいませんし、専用でドアの前に立って顧客を迎えることに価値を見出していない企業も多い。ただ、最近は法人宴会を積極的に獲得しようとしている会場も増えています。さらにゲスト満足度を高める上でも、今一度ドアマンの価値を考える時ではないでしょうか。
ゲストハウスには、駐車場のない会場もあります。また場所によっては、長時間停車しにくい。それであれば、速やかに乗車している顧客を誘導しつつ、運転している人に駐車場の場所を案内します。新規の場合、駐車場の場所が分からず周囲を回らせているようでは、それだけで帰ってしまう可能性も高まります。
玄関は第一印象を決める場所であるからこそ、そこでの気配りは印象を高めます。例えば暑い日であれば、タクシーから降りた顧客に日傘をさし、入り口まで誘導する。駅から歩いてくる人には、汗を拭くハンドタオルをすかさず渡す。大きな荷物を持っていれば、お預かりしてクロークまで運ぶなど。お迎えの気配りだけで、他会場との差別化に繋がります。
ホテルの場合入り口も複数ありますが、ゲストハウスや中小の結婚式場は1 ヵ所の施設も多く、強みに転換しやすいと言えます。またホテルのドアマンのような熟練度がなくても、気配りさえ出来れば誰にでも対応できます。
最近は一般宴会獲得に注力している結婚式場も増えていて、そうした会場では日替わりの対応ではなく、何度も来館している主賓の顔くらいは覚えられるように、常勤の社員を配置するのもより良い対応。本来は支配人クラスがドアマン担当になるのがベストですが、難しい場合には施設のナンバー2 クラスを起用します。現場の状況を加味しながらの案内も可能ですから。
結婚式場は来場時間もある程度読めます。一般宴会であれば、受付時間の前後1 時間。結婚式であれば新規来館の時間、施行の時間も決まっているため十分に対応はしやすい。少し早く来てしまったゲストに近隣のカフェなどを案内することにより、コントロールに繋がっていきます。
また良く見受ける光景として、新郎新婦と両親がタクシー2 台で来館した時に、新郎新婦は荷物もあるため担当プランナー、ヘアメイクが複数人で出迎えて中まで案内するものの、両親に対応する人は誰もいなくなる。当たり前のおもてなしを出来る会場なのか、そうでないのか。それが今問われています。
(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、6月1日&11日合併号)

