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連載4《AI時代のインスタグラム活用術》自然投稿で興味を育て広告でアクションに繋げる【ドキドキ CDO 萩原 均氏】
自然投稿と広告は地続きの存在
これまでの連載では、今のインスタは保存・コメント・シェアといったエンゲージメントが投稿の評価を左右すること、そして継続的な投稿には静止画も動画もAIの活用が重要とお伝えしてきました。一方で、投稿の反応が少しずつ増えてきても、最終的に式場が向き合いたいのは見学予約や成約という、現場の数字です。丁寧に作った投稿を『見られて終わり』にせず、来館に繋げるためにどう動くか。2号にわたり、そこを一緒に考えていきます。自然投稿と広告は別物として扱われがちですが、本当は地続きの存在。
自然投稿は式場の世界観や日常の空気感を伝え、フォロワーや見込み客との関係をゆっくり育てる役割を持っています。一方の広告は、今結婚式を検討している人に式場の存在を確実に届けるための手段です。投稿で興味を育て、広告で行動を後押しする。この2 つの“歯車”がかみ合うと、インスタは単なる発信媒体ではなく、集客の中心的な導線に変わっていきます。
ここで気を付けたいのは、『広告を出すと一気に予約が増える』という見方をしないこと。結婚式は単価が高く、検討期間も長い商品です。まずは認知からスタートし、次に気になってもらい、その先で来館したいと思ってもらう。この順番をきちんと踏んでいくことが、式場広告では特に大切です。
意識したいのは、検討段階に合わせて広告の役割を分ける考え方。式場を探し始めたばかりの人には、チャペルや披露宴会場の魅力、料理、装花、ドレスなど、世界観が伝わる広告が向いています。すでに何件か式場を比較し始めている人には、週末相談会や少人数婚プラン、人気シーズンの空き状況など、次の一歩を後押しする情報が効果的です。そして、保存をしてくれた人やプロフィールを訪れた人など、関心を示している人には、来館特典、試食付きフェア、期間限定のメリットといった具体的な後押しが響きます。広告は1 パターンで戦うものではなく、相手の検討状況に合わせて切り口を変えていくものと考えるとよいでしょう。
この時、これまで作ってきた投稿の資産が役に立ちます。ゼロから広告クリエイティブを作る必要はなく、普段の投稿で反応がよかった素材を転用していく方が効率的、かつ成果に繋がりやすい場合が多いのです。保存数が多かった情報系の静止画は、悩みに寄り添う広告として強く働き、視聴維持が高かった動画は、空気感を伝えるリール広告として有効。静止画も動画もAIを活用すれば、見せ方を整えたり、構成を作り直したり、複数のパターンを用意したりしやすくなります。(続く)
(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、5月21日号)

