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連載3《AI時代のインスタグラム活用術》アクションを促す投稿にAIを活用【ドキドキ CDO 萩原 均氏】 

連載3《AI時代のインスタグラム活用術》アクションを促す投稿にAIを活用【ドキドキ CDO 萩原 均氏】 

疑問文を使ってコメント投稿を促進

「写真はきれいなのに、なぜか反応が伸びない」。式場のインスタ運用では、そんな悩みをよく耳にします。前回お伝えしたようにインスタで大切なのは、フォロワー数だけではありません。保存されるか、コメントしたくなるか、誰かにシェアしたくなるか。そうしたエンゲージメントが、投稿の評価や表示回数を左右する時代になっています。

例えば、チャペルや装花の写真と合わせて、「少人数に向くレイアウト」、「春婚に人気の色」、「見学前に確認したいポイント」などの情報を加えると、投稿は『後で見返したいもの』に一気に変わります。

コメントを増やしたいなら、見るだけで終わらせず、答えやすい問いかけが効果的。「ナチュラルな装花と華やかな装花、どちらが好みですか?」、「Aラインとマーメイド、憧れるのはどちらですか?」といった一言があるだけで、投稿への参加ハードルはぐっと下がります。コメントは、“ただ見た”より一歩深い関心の表れです。だからこそ、今のアルゴリズムの中でも評価されやすくなっています。

シェアされるには、「これを誰かにも見せたい」と思わせる要素が必要。式場見学のチェックポイントや準備のコツ、演出の比較、費用感の考え方などは、パートナーや友人に共有されやすいテーマです。自分のために保存される投稿と、誰かのためにシェアされる投稿では役割が少し違いますが、どちらも式場との接点を深める大切な入口になります。

一方で、上記の情報を投稿し続けるのは簡単ではありません。そこで取り入れたいのがAI。例えば静止画では、過去に撮影した写真の見せ方を整えたり、比較しやすい投稿に組み直したり、情報を加えて保存されやすい形に仕上げるのに向いています。1 枚の写真をそのまま載せるのではなく、テーマを添えて整理し、複数の案を見比べやすくするだけでも、投稿の伝わり方は大きく変わります。動画においても、AIを使えば、既存素材から短い動画の構成を考えたり、見せ場を整理したり、テロップ案を出したりしやすくなります。会場の空気感や光の入り方、ドレスの揺れ、料理のライブ感は、静止画だけでは伝えきれません。だからこそ、静止画で情報を整理して保存を狙い、動画で世界観や臨場感を伝えて興味を抱かせることが重要です。

もちろん、すべてをAIに任せればいいわけではありません。本当の魅力は、実際の新郎新婦の表情や、その式場らしい空気感、スタッフのあたたかさなど。AIはそれを置き換えるものではなく、伝え方を助け、運用を続けやすくする相棒ということを念頭に入れつつ、AIを活用することをお勧めします。

(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、4月21日号)