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連載14《3分で分かる!ブライダルのDX成功事例》システムの搭載機能を使いこなす重要性【TAIAN 取締役 COO 米倉元気氏】
手作業を続ける事例も
皆さんの働く式場は、システム活用が進んでいますか?導入するシステム・ツールにより様々な機能があるかと思いますが、そのすべてを使いこなせているでしょうか?今号の連載では、高いポテンシャルを秘めているシステムを使いこなす重要性を、改めて考えていきたいと思います。
当社の開発するAll in One婚礼システム『Oiwaii(オイワイー)』導入企業の声は、今後のシステムアップデートにおいて貴重な意見です。ヒアリングしていく中で、一部の方から「せっかくの機能を、実は使いこなせていなくて…」という声もいただきます。これは当社に限らず、他社のシステムを利用している式場でも同じことが起きているのではないでしょうか。
例えば、『Oiwaii』には売上データを集計できる機能を搭載しており、施行別、バンケット別などそれぞれの数字を容易に算出することが可能です。便利な機能である一方、一部の方はその機能を使いこなせておらず、「実は手元で計算・集計していた」というケースもありました。
仮に、5 人のプランナーが在籍している式場で、この機能を4 人が使いこなせていたとします。一方で、残りの1 人が紙で管理をしている場合はどうなるでしょうか。結果としてデータを取得し管理することが難しくなりますし、せっかくシステムを入れているのにも関わらず、売上管理に一定の時間がかかってしまうといったことにもなりかねません。こうした場合、システムに期待されていた効果が十分に発揮できず、システム会社としても「もったいない」と感じてしまうわけです。
改めて大事だと感じるのは、システムを導入して終わりではなく、システム開発企業も伴走し、業務負担軽減など利用者側が持つ要望を一緒に実現していくこと。一部の人はシステムに対する“抵抗感”を持っているケースもあるでしょうし、ITに対する知識も人それぞれです。
当社では、セットアップの際の説明はもちろんのこと、システムを使い始めたタイミングで、実際に気になったこと、「こんなことできたらいいな」といった声をヒアリングしています。実際にシステムでどこまでできるのかを導入時には想像しづらいこともあるでしょうから、一緒に伴走しながら、式場の皆さんの効率化をサポートしていきたいとの想いです。
深刻化する人材不足
「システムを開発企業と一緒になって使いこなす」という重要性を伝えたい背景の1 つが、深刻化する人材難です。「プランナーがとにかく足りない!」という声も耳にしますが、そもそも人口自体が減少しており、この課題は何もブライダル業界に限ったものではありません。今後はさらに、限りある労働人口を多数の業界で取り合うことになるわけですから、採用がより難しくなってくる可能性も高まります。求人媒体に掲載する場合も一定の予算は必要ですし、必ずしもいい人材を採用できるとも限りません。仮に未経験者を採用し、プランナーとして育てていく場合、独り立ちできるまでには一定期間を要します。
だからこそ、システムを使いこなし業務を置き換え、作業負担を減らすことが今後さらにカギになるわけです。コロナのようなパンデミックが再度起こり、人材不足が今以上に、かつ一気に深刻化する可能性もゼロではありません。もちろん人件費は必要経費ですが、今後はその一部をシステム料金に充てていくという考えを持つことも、重要だと感じています。
(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、10月11日号)

