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キーマンに聞く

連載 第6回《全員が役割を担う 新規接客の演出》第三者的な立場で不安を解消するサロン係【at-heart 代表取締役 稲岡利彦氏】
今回は、サロン係の役割を紹介していきます。最近では人材の不足の状況もあって、このサロン係を廃止しているという会場も多いでしょうが、その役割は非常に重要だと言えます。では、どのような人が適しているのか。
サロン係はサロンに来た新郎新婦を出迎え、ドリンクなどを提供し、室温は大丈夫かなどの気配りをする上でも、サービススキルは求められます。同時に重要な役割は、第三者の立場で営業をフォローすること。新郎新婦の不安な点をプランナーとは別の立場で引き出していくためには、営業力の要素も必要であり、この両方を持ち合わせている人材に任せます。
新規、打合せ共に、相対するプランナーが席を外すタイミングは出てきます。新規の場合には、見積もりや日程の確認で20分から25分、再度となればまた20分。その間に映像などを見てもらうといったこともありますが、いわば新郎新婦は放置の状態。そのタイミングでサロン係がドリンクはいかがですかと声をかけることで、コミュニケーションは生まれます。
そこで、ただドリンクのお代わりを出すだけではドリンク係でしかなく、目的はコミュニケーションの中から本音を引き出すこと。『見学してみて実際にどうでしたか』、『いい日程はありましたか』などともう一言を付け加えるだけで、『実は・・・・』という話に繋がっていきます。これは試食中におけるサービスマンの役割に近いものもありますが、契約の間近に迫るサロンに戻って来たタイミングでは、新郎新婦の疑問・不安も大きくなっているため、非常に大切な役割となります。
もちろんそのような存在になるためには、始めの段階から関係性を深めていきます。サロンに来た新郎新婦に対して、上着を預かりウェルカムドリンクを提供。仮に子どもがいる場合には、チャイルドシートは必要かなど気配りをしていきます。またアンケートを渡すのはプランナーだとしても、それを引くのはサロン係にするのも一つの方法。何度も接点を持つことにより、新郎新新婦に存在を認知してもらうためです。
サロン係はあくまでも会場のスタッフですが、新郎新婦にとってはかしこまらずに疑問や不安を言いやすい立場。その点、支配人が話を聞きに行くというケースは、プランナーと同じ営業の立場に見られて、プランナーの知る以上の本音を話しにくいといえます。また、聞いた内容をプランナーに伝え、それを解消する提案をしてもらうようなことは、せっかくの関係性を崩してしまいます。疑問や不安に対しては、サロン係としてしっかりと説明してあげることが大切で、そうすればプランナー以上に信頼ある提案となります。その点では、会場や自社の結婚式のことをよく知っておくことも必要です。
(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、8月1、11日号)

