LISTEN to KEYMAN
キーマンに聞く

世代で異なる価値観【エスプレシーボ・コム 代表取締役 安東徳子氏】
最近、打合せプランナーの担当替えを希望されることが増えたという声を聞く。プランナーの資質の問題というよりは、刻々と変化する新郎新婦の世代価値観に対して、的確な対応ができていないことが要因ではと語るのが、エスプレシーボ・コム(東京都中央区)の安東徳子氏。長年専門学校のコンサルを経験してきたからこそ、世代の変化をその都度捉えていくことが大切で、話し方一つで印象も大きく変わってしまうと指摘する。今号では適齢期の30歳代、増加傾向にある40歳代、さらにこれからの20歳代の傾向を分析する。
会場向けに研修も実施
――地方会場を中心に、コンサルの依頼がここにきて増えているようですが。
安東「施行が戻りつつあるものの、現場では様々な問題が起こっています。挙式の時にチャペルの扉を開けるスタッフが配置されていなかった、テーブルの中で一人だけメイン料理が配られなかったなど。これまでは当たり前のように出来てきたことも、施行がなかった時期が長かったために慣れが失われてしまい、ありえないミスも起こっています。レストランや会場から、今一度しっかりとした運営を作り込んでほしいという依頼が舞い込んでいます。また、SNSを中心にした集客サポートなども依頼されます。新規来館における最終的なタッチポイントになる、写真やキーワードなどをアドバイスして欲しいという仕事も増えています。」
――その背景にあるのは、変化する新郎新婦のニーズに、しっかりと刺さる言葉が大事ではという意識のようですが。
安東「例えばラウンド90と呼ばれる90年代近辺に産まれた人達は、産まれたときにはすでにバブルも弾けて、リーマンショックや震災も経験しているため、いわば現実的な思考を持っています。結婚式で提案をしてもらうのは当たり前と考えており、どんな結婚式にしたいかと聞かれても、それはプランナーの仕事であってこの人は提案力がないのではと思う傾向があります。また非日常ではなく、特別な日常を求めているのも特徴のひとつと言えます。当日を別世界にしたいというよりは日常の特別な日にしたいと考え、例えばウエディングは非日常だからとセールスをしても刺さりにくいのは当然のこと。お気に入りの色を聞いてそこからコンセプトを提案するよりも、身内の車椅子の祖母にどのような一日過ごしてもらうかを重視。そうした世代の傾向を踏まえるかどうかで、新規接客も打合せも大きく変わってきます。」
(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、12月21日号)

