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ブライダル業界DX〔Special座談会〕業務の再構築が前提【タイムレス 横田哲郎氏×TAIAN 村田磨理子氏×AnalySys. 宮本健市氏】

ブライダル業界DX〔Special座談会〕業務の再構築が前提【タイムレス 横田哲郎氏×TAIAN 村田磨理子氏×AnalySys. 宮本健市氏】

 少数精鋭でのオペレーションが求められ、ブライダル現場の効率化は今後さらに必要性が高まっている。大手企業の子会社として現場の効率化のシステムを開発しているタイムレス(東京都中央区)の横田哲郎社長、AnalySys.(東京都千代田区)の宮本健市社長。WEB招待状を展開するTAIAN(東京都品川区)の村田磨理子社長はシステム会社出身で他業界の事例も踏まえた改善提案を進める。今号ではこの3名が、ブライダルのDXをテーマに語り合う。

業務時間は3分の1に

――システムの開発経緯とは。

宮本「当社は新郎新婦が来館予約をした段階からスタートして、そこから川下に進み、最後は入金の確認をするまでをカバーする基幹システムです。開発にあたっては現場の課題解決を主眼にしてきたのですが、そもそもプランナーの業務は非効率的というところからスタートしています。紙を使うファックスはいらないのでは、オフィスでPCを叩いて照合するといったことも必要ないというところが、開発の原点になっています。」

横田「WEDOが出来た当時は、ノバレーゼもかなりアナログで、さらにクレームが多いという課題がありました。スタートした2010年度は出店も年間₄店舗が続いていて採用も増やし、新卒社員が顧客の最前線に立っていたわけです。新郎新婦との打合せ時にプランナーが言った、言わないということがないように、打合せシステムを開発しました。昨年からノバレーゼと一緒に新たなバージョンも作り、以前はPCのみだったのですが、スマホでも対応可能に。打合せ時のミーティングレコードもデジタル化して、招待状、ギフトを選んだらそれもボタン一つで基幹システムに反映させました。入力などの作業も削減することで、ミスもなくし、時間短縮も実現しています。」

 

――グループの現場の改善、効率化を含めて作ってきたということで、業務は効率化されDXも進んでいるのでしょうか

宮本「効率化は間違いなくされていて、プランナーの業務は1 人当たり1 / ₃ 程度に減少しました。それがDXかと言うと、そうではないと考えています。発注する時のパートナーとのやり取りが最も効率化した部分で、メールやFAXなど様々なツールを使っているとどれが一番新しいのかという確認が大変でした。そこはWEB上でできるようなったのですが、ツールが変わっただけでフローは全く変わっていません。その点からもDXではないと認識しています。」

村田「DXの定義を考えると、現在の業務をIT化することが終わりではないですよね。例えば私たちのWEB招待状に関しても、紙から変わっただけなのでDXではないと思っています。スマホに1 番慣れている世代が新郎新婦になっている今、業務を再構築して行く中で、どこにITを入れるといいかという部分から決めていくことがDXではないでしょうか。」

宮本「基本的に今もプランナーの役割は一緒で、ビジネスプロセスも昔から変わっていません。そこが根本から変わるようなことがあればDXかなと思います。根本から変わるとは何かと言われると、非常に難しいのですが。例えば商品を選ぶのも、この中から選んでというだけではなく、あらゆるものから何でも選べるようになったりすれば可能性も出てきます。」

 

意識が変化した人材業界

横田「新郎新婦の欲しい物があったときに、それを探しに行くようなビジネスモデルになってくると、DXとして進化していくのかもしれませんね。色々な情報を引っ張ってきて、それを欲しい人とマッチングすれば変わってくるという感じです。」

宮本「ただ、婚礼業界は一度しか買わないものですから難しいとも思います。」

村田「確かに、前回買った時にこうだったから、こうしたいという顧客に順応して変化するところにイノベーションがあります。その反応が見られないのは、難しいところですよね。」

横田「最近、結婚式後の仕掛けを構築する会社が増えています。結婚式をファーストアクションとして、そこで得た顧客データを有効活用し、新生活のアイテムやサービスを販売する動きです。アニバーサリーや子供が生まれた時の内祝い、七五三の写真など。コロナで結婚式がストップして、そこに力を入れるべきという考えは強まっています。この領域については、システムを活かしたDXの可能性もあるのではと期待しています。」

(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、7月21日号)