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[Special Interview]世界が認めたプロデューススキル【Haute couture Design Wedding Designer 野上ゆう子氏】

[Special Interview]世界が認めたプロデューススキル【Haute couture Design Wedding Designer 野上ゆう子氏】

 ゼロから生み出す責任は大きいが、結果は絶対に残したい」。そう語るのは、テイクアンドギヴ・ニーズ(本社:東京都品川区)による、オーダーメイドパーティプロデュースチーム『Haute couture Design(以下オートクチュール)』の野上ゆう子氏だ。顧客にとって何がベストかを追求する姿勢からは、同氏の限りない挑戦が見えてくる。

 ――『ELLEインターナショナル ブライダル アワード2019』の最優秀ウェディングプランナー賞において、オートクチュールが見事アジア初のノミネートを果たしました。
野上「2011年に誕生したオートクチュールは、結婚式をはじめとしたパーティをゼロから創り上げる組織です。『日本で1 番のパーティプロデュースチーム』を目標に、今日まで走り続けてきましたが、ノミネートという目に見える形で国内外から認めてもらえました。この手で創り上げてきたもの、おもてなしが間違っていなかったと改めて実感できた瞬間でしたね。」
 ――新卒でT&Gに入社し、八王子の店舗などでキャリアを積み重ねてきました。その後オートクチュールの道に進んだわけですが、既存店との違いは。
野上「ブライダル業界全体の話になりますが、会場で利益を出していく以上“パッケージ化”された結婚式になるのは仕方がないと思っています。社歴が長いスタッフもいれば、新卒で入ったばかりのプランナーもいる。一定のクオリティーを担保するとなれば、パッケージ化は決して悪いことではないわけです。私自身も既存店のプランナーとして勤務していたので、オートクチュールの仕事を始めた時にはこれまでの概念が一気に崩れました。持込み料の考えもなければ、場所はどうするか、シェフは誰にするかなども決めていく必要が出てきます。食事をより引き立たせるための食器やカトラリーも決定事項のうちの1 つ。オートクチュールをスタートした時に、『ゼロから生み出すとはこういうことなんだ!』と改めて感じたのを覚えています。」
野上「一方でオートクチュールの仕事は、あくまでもT&Gで培ってきたものの延長線上にあると思っています。当社はカップルの『あれがしたい、これがしたい』という希望にとことん向き合ってきました。T&Gのこの姿勢、考え、価値がオートクチュールの確固たる基盤になっています。既存店とは異なる部分もありますが、カップルに寄り添うことを極限まで追求した形が、オートクチュールなのです。」
 ――打合せを始める前には、カップルと価値観を共有しているそうですね。
野上「オートクチュールはパーティまでの流れも決まっていないので、打合せを20回やるケースもあれば、仕事が多忙なカップルは3 回のみということも。ベビーシャワーなど少人数のパーティもプロデュースしますし、数千万円規模のウエディングを企画したことも少なくありません。打合せの流れも決まっていない一方で、受注の段階で『オートクチュールの考えはこうです』と、私たちの価値観をカップルに事前に共有しています。全てをオーダーメイドでやるとなれば、カップルにとってももちろん“手間”がかかります。後々『ここまでやるつもりもなかったし、こんなに高くなるとは…』となってしまえば、そもそもオートクチュールに依頼した意味がなくなり、本末転倒ですから。アイテム1 つに至っても、『既存のモノを使えば一人当たり数百円くらい。リーズナブルに済ませられますね』とは絶対に言わない。1 つ1 つの発言においても、オーダーメイドで生み出す責任感を持っています。」
(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、8月11日号)