LISTEN to KEYMAN
キーマンに聞く

New TREND“アイテムのレンタルサービス開始”【ワールドサービス 執行役員 茶谷圭祐氏、ディレクター 小野真理氏、BLISS EVENTS 代表取締役 葉山泰子氏】
テーブルクロスレンタルを主軸とするワールドサービス(本社:大阪府泉佐野市)は、10月1日、カトラリーやショープレートなどのテーブルコーディネートに必要なアイテムのレンタルサービス「partycreation(パーティークリエーション)」をリリースした。SNSの発達により、コーディネートにこだわりを持つ新郎新婦も増加傾向にある。新サービスで、今後、ブライダル業界にどのような新しい風が吹くのか。座談会からその可能性を探る。
――10月1日から本格的に運用開始した「partycreation」ですが、具体的なサービス内容は。
茶谷「『記念日になるパーティーをしよう』をコンセプトに掲げた、パーティーアイテムのレンタルサービスです。取り揃えている商材は、テーブルクロスを始め、ナフキン、カトラリー、ショープレート、花器などのテーブル周りから、チェアー、オブジェなど会場全体をコーディネートできるものなど、幅広いアイテムをラインナップしています。1つからでも借りられるレンタル制を受け付けており、新郎新婦やプランナー、コーディネーターが理想とする空間を、創り上げることが可能となります。」
――コーディネートの幅を広げられる可能性を持つ、このレンタルサービスですが、ウエディングにおける「デザインの多様化」が進んでいます。
葉山「こだわりの特に強かった花嫁は、4、5年前からすでに海外の最新情報をキャッチし、結婚式の空間デザインに活かしていました。一方で、状況が大きく変わってきたのは、ここ2、3 年でしょう。その背景は、やはりSNS。インスタグラムやピンタレストでの情報収集が定番化し、どんなコーディネートにしたいのか、新郎新婦が自らの視点を持ち、リクエストするようになってきました。また、一辺倒なテーブル周りにするのではなく、そこでも“自分らしさ”を取り入れたいと考える層も増加しています。」
小野「当社の主軸サービスでもあるテーブルクロスレンタルですが、もともとは白一色しかなかったわけです。そこからカラークロスが登場し、クロス以外でも会場を装飾していくという流れが、コーディネートの変化の発端かと。SNSの浸透で、消費者側がアイテムを選択できるようになったことで、商品を見る目も肥えてきたと感じます。」
――今回のレンタルサービスは、様々な課題解決に繋がる可能性があるそうですが。
茶谷「例えばウェブや媒体用の写真。集客のために見栄え重視で撮影するわけですが、写っているアイテムはあくまで撮影用で、実際の結婚式の施行では使えないということも。party creationは、その“ズレ”を解消できるサービスと考えています。コーディネート一式をレンタルというよりも、結婚式場もすでにアイテムを所有していますので、必要な商材のみを、その都度レンタルしてもらう流れを想定しています。撮影の写真で気に入ってもらったアイテムは、そのまま施行でも使用出来るので、利用者のニーズに応えていければと思います。」
葉山「コーディネートの可能性が広がるレンタルサービスですが、アメリカのウエディングは、こうしたレンタル業者(ベンダー)を活用するのが一般的です。会場そのものの造りが比較的シンプルな場合が多く、アイテムでその空間を彩っていくわけです。プレートなどはもちろん、富裕層になると、天井からのドレーピングや照明、カーペットなど、細部までコーディネートに気を配っています。アメリカなど海外と比較すると日本のレンタル文化はまだまだ成長段階。今後の流れに期待が持てますね。」
小野「実際に聞いたことがあるのが、結婚式でショープレートを使わないケース。ナフキンをテーブルの上に置き、さらにその上にメニュー表を用意しているそうですが、ショープレートの有無は、やはり印象を大きく左右するかと。ゲストのためにも用意出来たら、より素敵な空間になるはずです。」
葉山「今までは、そうしたモノがないという状況だったとも言えます。プランナーやカップルが頭に描く世界観は明確に決まっているのに、種類がなかったり、数が足りなかったり。会場所属のプランナーであれば、自社施設で所有しているモノだけを使うのが前提だったわけですが、レンタルサービスの登場によりコーディネートの幅が大きく広がります。例えば『ロマンティック』がコンセプトなのに、『クラシック』なアイテムしかなければ、その時点で“違和感”が生じてしまう。場所を選ばずプロデュースし、様々なアイテム調達の必要があるフリープランナーにとっても、魅力的なサービスになっているのではないでしょうか。」
(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、12月1日号)

