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BtoB営業部門を発足【ニューバリューフロンティア 代表取締役社長 髙宮孝一郎氏】

BtoB営業部門を発足【ニューバリューフロンティア 代表取締役社長 髙宮孝一郎氏】

 自社施設の運営のほか、ホテル・会場向けマーケティングのアウトソーシング、新規接客研修、運営受託、コンサルなど、幅広く手掛けているニューバリューフロンティア(東京都渋谷区)。これまでは常に業界の注目を集め右肩上がりに成長してきたわけだが、2020年はコロナの影響によって、グループの売上は前年の30億円から18億円にまで減少した。もっとも、ブライダル業界を活性化させる【人】、を武器にしてきたこれまでのスタンスは揺るぐことがない。厳しい状況であっても、新卒7名、中途5名を採用し、来るべき2021年に備えてきた。攻めの姿勢を崩さない髙宮孝一郎社長に、今年の戦略を直撃した。

10月からアプローチ開始

――先ほど、いくつかのリストも見せてもらいましたが。

髙宮「営業リストです(笑)。今年はホテル・旅館の開発が復活する一方、既存の宿泊施設に関しては運営がうまくいかずに、オーナーの高齢化や資金不足で苦境に陥いる可能性が高まるはずです。当社は昨年、開発も手掛けてきたホテルGM経験者を招き入れ、宿泊のノウハウも提供できるようになりました。また、人件費の固定化が負担となっているホテルでは、婚礼部門の運営委託も増えるはずです。結婚式の施行に関しては自分たちのやり方を守りたいでしょうから、新規部分のみを専門会社に任せたいというニーズも見越しています。こうしたニーズをいち早く獲得していくために、BtoB営業部門を新たに発足しました。新卒採用のスタッフ2名のほか、営業が得意なスタッフで編成しています。彼らが営業リストを作成し、昨年の10月からアプローチを開始。当社には新規接客のみはもちろん、婚礼部門全ての運営受託に対応できる人材がそろっています。すでに11月にはチェーンホテル3店舗と新規接客運営を契約し、それ以外についても案件が進んでいます。またホテルのみならず、ゲストハウスや専門式場でも同じようなニーズがあるはずで、それを踏まえて集中的に営業を仕掛けています。」

 

――運営していた店舗は、2店舗を閉鎖するとのことですが。

髙宮「金沢と、愛知の一宮を撤退し、今後はアールベルアンジェ名古屋1 店舗のみです。もっともアンジェ名古屋は好調で、11月には来館予約が96組、成約が31組と過去最高になりました。コロナ禍にありながらこの数字を叩き出せたのは、自社で開発した新しいマーケティング商品を実践したことにあります。自社のHPにどんなユーザーが来ていて、そのタイミングや時間・曜日。さらにはどのページで離脱しているかの分析を実施。それに紐づいたPOPアップページを次の段階で表示するという運用を、昨年3 月からスタートしました。これを実践したことで、自社会場の集客も一気に高まりました。担当スタッフにはGoogleアナリティクス診断の資格も取らせ、また大手でWEBマーケティングを担当していた人材も中途採用したことで、この部分のサポートも強化していきます。」

 

――この状況でも、人材採用には積極的です。

髙宮「新しい商品・サービスの開発はもちろん、運営受託などの実績を高めるには、優秀な人材を獲得し、教育しておく必要があります。特に今年は新規接客、包括的な運営受託にどんどん対応していくという方針を掲げているため、社内の教育力もさらに高めると共に、運営現場で活躍できる人材が必要になります。彼らは、当社の未来を創っていく財産でもあり、採用に関しては今後も継続していきます。経験も豊富な人材が会社を辞めているブライダル業界の状況は、当社にとってチャンスでもありますから。」

(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、1月1、11日号)