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連載2〔Yumi Katsura千里眼〕生産地での錫婚式に注目(ユミカツラインターナショナル 代表取締役社長・デザイナー 桂由美氏)

連載2〔Yumi Katsura千里眼〕生産地での錫婚式に注目(ユミカツラインターナショナル 代表取締役社長・デザイナー 桂由美氏)

 桂由美氏が、初めてアニバーサリーウエディングを提唱したのは20年前になる。ある著名な歌手の結婚30周年を祝う式を帝国ホテルで開催し、500名が集まった。当時に比べ、結婚式実施数も3分の1にまで減少している今、新たな収益源として再脚光を浴びているのは確かだ。連載第2回はアニバーサリーウエディング。

――昨年末に、富山県の錫製品のメーカーである能作に訪問したそうですね。
桂「錫の製造で、年間13万人以上が訪れている会社です。工場を公開した見学のほか、錫を使った製造体験もできるなど、非常に注目も高いわけですが、結婚10年目である錫婚式を開催するということでその見学に行きました。もともと私がセミナーでアニバーサリーウエディングの話をしていたところ、能作の方から富山県でもこういうことをやっていると言われたのがきっかけでした。」
――面白い取り組みですね。
桂「結婚10年の錫婚の夫婦を募集したところ、30組程度の応募だろうと考えていたようですが、蓋を開けてみると60組がきて驚いたそうです。きちんとプランを作り募集をすれば、それだけ希望があるわけです。その潜在需要は、他の周年でも可能性があります。実際の式は子供連れで参加する夫婦もいるなど、非常に気持ちがこもっています。この会社では、社屋でのフォトプランのほか、挙式、衣裳、着付け、食事、鋳物製作体験なども含めたウエディングプランもまとめ、今後も積極的に対応応していくそうです。」
――錫婚の取り組みは、業界全体にも大きなヒントを示唆していますね。
桂「こうしたアニバーサリーウエディングを実施する夫婦は、結婚式をやった人もいれば、やっていなかったという人もいるでしょう。能作は10年目の錫婚をトレンドにしていこうという考えですが、結婚周年は様々なシンボルが定義付けされていますので、同じような方法で全国展開も可能です。例えば結婚15年目の水晶婚であれば、水晶が特産の山梨県でもできるのではないか。30年目であれば、真珠の伊勢、35年はサンゴですから沖縄。それぞれの特産地域がシンボルになぞらえたアニバーサリーを打ち出すことで、例えば対象夫婦が記念の旅行をするという需要も生み出せるはずです。単に宝石をプレゼントするだけでなく、地域活性化の取り組みとしてとらえていけば可能性は広がります。アニバーサリーウエディングは、再度の結婚式に繋がるというだけでなく、地域活性化にもつながっていくわけです。」
――アニバーサリーウエディングに関して昨年5月に生田神社で、10~55周年の夫婦4組を集めた式を実施しました。
桂「神戸在住の実業家の女性が、私のアニバーサリーに関する話を聞いて、自分の知り合いにも周年の人がいるからと生田神社で開催しました。それを見た人から京都の平安神宮でもやりたという声が出て、3 月8 日に開催します。現在、名古屋、東京でも一般の女性からやってみたいという希望が出ているため、全国に広まっていくでしょう。神戸、京都は神社での開催ですが、場所はやりたいという人が希望すればチャペルでもいいかと。大切なのは、一般の人から注目され、是非やってみたいという声が増えていくこと。神戸の時にも、奥様たちはきれいな恰好ができると積極的であった一方、ご主人たちは「恥ずかしい」となかなか決断できませんでした。一組だけだと恥ずかしいのであれば、4 組合同でやろうということになり、さらに私が将来のためにと説得した経緯があります。アニバーサリーウエディングがニュースに取り上げられることで、私もやってみたいという人が増えていくでしょう。業界側からのアプローチではなく、一般の人が実施する大義名分こそが先決かと。」
(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、2月11日号)