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キーマンに聞く

~Key Person~ゲスト全員に贈る手紙(IWAI OMOTESANDO Chief Producer 岡本佳子氏)
今年2月にオープンした、CRAZY(本社:東京都墨田区)初の自社会場・IWAI OMOTESANDO(以下IWAI)。元々ハコを持たずに様々な場所で結婚式をプロデュースしてきた同社だったが、IWAIでは列席者の満足度を重視した『ゲストセンタードデザイン』に注力している。同施設のゲスト優先とは何を意味し、どんな効果がもたらされるのか。Chief Producerの岡本佳子氏が想いを語った。
結婚式のゲスト満足度アップを目指しているIWAI。同施設の企画段階において、Producerをはじめとしたスタッフも自身の列席経験を持ち出し、意見交換してきた。その中で浮かび上がってきたのが、列席すると分かる結婚式の“窮屈さ”だ。例として、主賓の挨拶が長くドリンクがなかなか飲めない、挙式から披露宴までの時間が空きすぎて退屈してしまうなど。こうした不満が招くのが、「自分が結婚しても、式は挙げたくない」というナシ婚だ。
「ゲストと話せる時間を大切にしたいという新郎新婦のニーズはよく耳にする一方で、実際に話せる時間はほとんどありません。IWAIではこうした課題や窮屈さを解決し、列席者に対して自分の招かれた意味が伝わるような会場づくりを目指しています。」(岡本氏)
到着からパーティまでの流れにおいても、ゲスト中心を貫いている。会場に着いたゲストがまず受け取るのが、新郎もしくは新婦から1 人1 人に宛てられた手紙だ。席札に「今日は来てくれてありがとう。料理もたくさん食べていってね」など、列席してくれたことについての御礼を書く新郎新婦は多い。一方IWAIでは、事前に全員分の手紙を用意する。手紙には学生時代の思い出や、お母さんへの感謝の気持ちなど、各々への感情が込められた大切な1 通になる。手紙を受け取った列席者は自分がなぜ招かれたか、そして新郎新婦の人生において欠かせない存在だと気づく。会場到着直後から笑顔や涙が溢れ、式に参列する前に意識と期待感がアップするわけだ。
手紙を受け取るポストの前には、新郎新婦それぞれの思い出の品を3 つずつ展示。お父さんにおねだりして買ってもらったぬいぐるみなど、式が始まる前に2人のことを深掘りするきっかけを作っている。
「セレモニーは、今後の人生をパートナーと一緒に歩んでいくことを決意する場です。ゲストもなんとなく参加するのではなく、2 人の門出をしっかりと見守ってほしい。挙式前の手紙や思い出の品は、式の前に2 人の人生にタッチできる“仕組み”なわけです。」(岡本氏)
(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、9月11日号)

