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連載9《今さら聞けないChatGPT講座》生成AIで変わる結婚式場の集客導線設計【ウィーブ 事業運営本部本部長 太田 大資氏】
この一年、結婚式場のSNS発信に生成AIを取り入れる事例が増えています。最近では、AIを単なるツールとして使うだけでなく、集客の流れそのものを設計するためのパートナーとして活用する動きも広がっています。
SNSでの集客を考えてみると、まずSNSを見てすぐに来館予約をする人は多くありません。多くのカップルは、結婚式というテーマに共感しながら、自分たちに合う式場を少しずつ探していきます。生成AIを活用すれば、「認知」「興味関心」「比較検討」「行動」という4 つの段階に沿って、投稿を計画的に設計することができます。
たとえばChatGPTに、「インスタグラムで結婚式場の来館につながる投稿を企画したい。認知(共感)・興味関心・比較検討・行動の4 段階に分けて、それぞれどのようなテーマや内容を発信すればよいか、具体的なアイデアを提案してください」と入力してみると、段階ごとに異なる目的のコンテンツ案を提案してくれます。1 つの投稿に4 つの要素を詰め込むのではなく、段階ごとに1 本ずつ設計して発信していくことが重要です。また、それぞれの段階に合わせて、投稿の形式を選んでいくのも効果的です。
「認知」は、感情に訴えるリール動画を活用し、結婚式の良さを直感的に伝えます。
「興味関心」は、準備のコツやアイデアをわかりやすく整理できるフィード投稿が適しています。「比較検討」は、先輩カップルの体験談や口コミをまとめたストーリーズをハイライトに固定し、いつでも見返せる形で信頼を蓄積します。
「行動」は、ブライダルフェアや見学予約のメリットを具体的に伝える告知投稿やストーリーズリンクで、参加を促します。
ChatGPTやGeminiなどの生成AIを使えば、こうした段階ごとの投稿企画を短時間で立てることができます。さらに、Canvaなどのデザインツールと組み合わせることで、それぞれの投稿形式に合わせた画像や動画を簡単に制作することも可能になり、業務時間の削減をもたらします。
AIを活用して、「認知 → 興味関心 → 比較検討 → 行動」という流れを整理し、目的ごとに最適な投稿形式と内容を組み合わせることで、より自然に来館へとつながる発信が可能になります。
生成AIを導入する目的は、単に作業を効率化することではなく、情報発信を「計画的に」「意図を持って」行う体制をつくることにあります。AIが提案するアイデアや構成をベースに、担当者がトーンを調整し、写真や文章に温かみを加えることで、現場らしい表現が生まれます。人の感性とAIの補助を組み合わせることで、これまで感覚的だったSNS運用を、成果につながる仕組みへと変えていくことができるでしょう。
生成AIは、結婚式場の集客活動を支える実践的なパートナーとして、今後ますます欠かせない存在になっていくはずです。
(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、11月21日号)

