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連載7〔研修で差がつく!金の卵の育て方〕心を豊かにする『サードプレイス』【ノバレーゼ 教育研修部エキスパート 前田歩香氏】

連載7〔研修で差がつく!金の卵の育て方〕心を豊かにする『サードプレイス』【ノバレーゼ 教育研修部エキスパート 前田歩香氏】

2023年が幕を開けました。みなさんはどんな抱負を立てましたか。私どもノバ レーゼ の教育研修部では『サードプレイスとしての躍進』を掲げました。年始の連載となる今回は、研修の在り方に立ち返ります。知識・スキル・人間力を高めるという研修の本質はそのままに、プラスαの要素として、スタッフの豊かさを高める『サードプレイス』になり得る研修とは何かについて考えます。

社内で実施する階層別研修は、『自分の可能性をさらに発揮したいと思うと同時に、会社に自分の居場所があることを確認できる機会にもなる』と、これまでの連載でお話しました。自分の居場所から連想された言葉が、『サードプレイス』です。この言葉は米国の社会学者レイ・オルデンバーグ氏が提唱し、家庭(第1 の場)や職場(第2 の場)でもない、第3 の場を指します。趣味や習い事、お気に入りのカフェなどもその一例。このサードプレイスには、①リフレッシュできる、②新たなやる気を生む、③あらゆる人と交流して刺激をもらえるという3 つのメリットがあります。

研修は職場ではありますが、部署やエリアを超え、社歴や役割、直面している壁が近いメンバーと交流できる機会。このメンバーゆえ、心の距離が自然と近くなり、課題や心配事も共有し合うことができます。

サードプレイスの要素を含んだ研修を1 つご紹介します。管理職ではないチームリーダーを対象にした、オンライン研修です。受講生は、チームの中で誰よりもカップルを担当し、経験も豊富で、上司からも後輩からも頼りにされているという共通点がありました。研修最後のカリキュラムで「悩みを共有し、近しい立場だからこそできるアドバイスをしあおう」というシンプルなグループワークを設けました。悩みの内容は、後輩への声の掛け方、自身が担当する仕事と後輩育成との時間の使い方、これからのキャリアなど、多岐にわたっていました。悩みを受け取ったメンバーは、自分の気持ちをシェアしたり、似たような経験談を共有したり、「資料を送るので使ってください」と具体的な業務改善案を交わす様子も見られ、各グループで充実した時間を過ごしていました。

研修後にはこのような感想が寄せられました。「同じ境遇のスタッフと話し努力も苦労も共感し合うことができた」、「この壁に立ち向かっているのは自分だけではなかったと勇気と自信をもらえた」、「今の自分にできることが明確になった。新たな気持ちで、チームを支えていけるように尽力していきたい」など、ポジティブな声が多く挙がりました。

 (詳細はブライダル産業新聞紙面にて、1月21日号)