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連載6〔Web集客入門〕WEB集客の母数「HP閲覧数」を増やす方法【賑屋 ブライダル事業部部長 大前友美氏】
HPでの集客を強化しようという会場も増えていますが、具体的にどうしたらいいのかが分からないという声も多いです。HPから新規予約を取るためには、たくさんの人に見てもらうサイト集客と、予約率が大切です。サイト集客は新規であり、この母数が増えなければ成約数は高まっていきません。
HPからの予約数がなかなか上がらないという会場の月間閲覧数を見てみると、1000~2000という数値です。一方でHPからの集客が出来ている会場の場合は、月間5000~1万に達します。ちなみに当社で運営するレストランミッテは、月間平均の閲覧数は6000で、繁忙期になれば7000程度になっています。
ただし、トップページに来るユーザーは、親、ゲスト、余興に来る人なども含まれます。ミッテの場合、平均列席が60名で、月間施行が15件であるため、月間ゲスト数は900名。つまり、トップページの閲覧数の中に、結婚式場探しをする目的以外の人が1000くらいはいるだろうと想定しています。それ以外に、宴会、レストラン、ケータリングも受注しており、求人の際にページを確認する人もいるため、その数を1000程度と仮定。結果、月間6000から2000引いた数、4000が結婚式に繋がる母数だと落とし込んでいます。
HPの設計をしていく上で、コンバージョンの理想値は1%と言われていますが、高額商品であるブライダル会場の場合、それよりも低い0.5%程度でしょう。この計算式を当てはめてみると、会場探し目的の人4000×0.5%の率でイコール月間20件。ミッテの月間集客目標は40~45件のため、40%~50%をHPから集客している計算です。会場によって目標数が異なりますので、まずはこの計算式に当てはめることで必要な閲覧数も明確にしていきます。
では閲覧を増やすには、どうしたらいいのか。SEO対策、MEO対策、HPに誘致できるウエディングパーク対策、そしてWEB広告があります。 MEO対策とは、マップエンジン最適化のことで、Google Mapでの表示です。これは無料で対応出来るのですが、ブライダル業界で力を入れているところはまだまだ少ないのが現状です。登録はしていても、きちんと解析していないことも多いようです。
例えばスマホでレストランウエディング、大阪で検索すると、周辺マップが自動的に出てきます。その地図上に会場名が表示されているかどうか。ここで表示される会場は3か所程度であるため、名前があればそれだけで非常に目立ちます。実はマップに会場の名前が表示されるのは自動であり、費用も掛かりません。もちろんこの3 つに入るためには工夫が必要。Google MyBusinessに情報を登録するのが前提となりますが、その中の情報がどれだけ充実しているかも表示される上でカギになります。また新着の投稿などの機能を積極的に活用、写真、営業時間などをしっかりと入れることで、表示のチャンスも高まります。
このマップで名前が表示され、さらにSEO対策によってキーワード検索で1 ページ目に表示されれば、HPの閲覧を増やしていく上で大きな力になります。ミッテの場合、この両方が出来ていることで、HP全体の月間閲覧数の目標4000のうち、1500を占めています。ただ、SEO対策に関しては、費用もかかり複雑であると考えている人も多いでしょう。必要なことは、まずHP本体をGoogleの機械に好かれるような設計にすること。裏側の暗号や文字の量がポイントであるため、これはさすがに専門家への依頼となります。ただそれ以外にも手を打てることがあり、一つは他のサイトと繋がる。ミッテの場合、レストランウエディング大阪というサイトを作ってもらい、その外部サイトと繋げることでSEO対策をしています。また、ブログを使うのも一つの手法で、情報量を増やし、かつキーワードで引っかかるように投稿。例えばブライダルフェアをテーマに書けば、大阪・ブライダルフェアで表示される可能性も高まります。こうした対策により効果が出てくるまでには、半年から1年を要しますが、実際に着手した会場の事例をみると検索サイトからの閲覧数が2倍3倍になっていることも珍しくはありません。
WEB広告に関しては、例えば感染拡大によって予約が少なくなってきた時点で、出稿をストップできるという即時性が特徴で、予算コントロールをしやすいというメリットがあります。リスティング広告であれば、キーワードを50個程度走らせ、一ヵ月のクリック率によって成績が低いキーワードを外していく。また対象年齢、スマホだけなどのターゲットも調整しながら、AB分析で精度を高めていきます。
(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、12月1日号)

