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連載5《今さら聞けないChatGPT講座》縁の下の力持ちとしてプランナーをサポート【ウィーブ 事業運営本部本部長 太田 大資氏】
ブライダル業界では、顧客とのやりとりすべてに丁寧さや柔らかさ、正確さが求められます。しかし現場では、忙しさから言葉を整える余裕がなかったり、文書作成に苦手意識を持っているスタッフも少なくありません。そんなとき、心強い味方となるのがChatGPT。言葉を整え、考えを整理してくれるパートナーとして、顧客対応の質を高める手助けをしてくれます。
ChatGPTの最大の特徴は、伝えたい思いや情報をもとに、自然で丁寧な文章へと整えてくれる点にあります。定型文では伝わらない気持ちや、複雑な内容も柔らかく明確な表現となります。また、ビジネス向けの「チームプラン」では、やりとりした内容がAIの学習に使用されることなく、プライバシーの観点からも安心して利用できます。
実際の活用シーンは幅広く、成約後の案内メール、衣裳合わせのリマインダー、顧客からの問合せに対する回答文など、各種文書の作成をChatGPTに任せることで、読みやすく、伝わりやすい文面を即座に作ってくれます。「毎回同じような文になってしまう」、「丁寧な表現が難しい」といった悩みも解消され、手間を減らしながら心を伝える対応を実現できます。
さらに、打合せの進行表や議事録の整理、タスクの分解といった裏方業務にも有効。たとえば「家族婚・少人数・ペット参加あり」といった要望を入力するだけで、それに合わせた打合せアジェンダを作成してくれるほか、打合せ後のメモをまとめて、要点の整理、検討中・決定済事項の分類、担当者別のタスクリストまで出力することが可能です。業務の可視化が進むことで、準備や共有、引き継ぎはスムーズになり、顧客ごとにカスタマイズされた対応もしやすくなります。
また、ChatGPTは接客の壁打ち相手としても頼れる存在です。たとえば、「サプライズ演出を求められたとき、どのような提案をすべきか」、「こだわりの強い新郎新婦とどのように接すればよいか」といった相談にも、現場の知恵をもとにした視点や表現を提案してくれます。一人で考え込まずに、誰かと対話するようにアイデアを広げられることは、精神的な負担の軽減にもつながります。
ChatGPTは、顧客と直接会話をするわけではありません。あくまで、スタッフが考えを整理したり、言葉を練ったりする際の“縁の下の力持ち”として機能します。忙しさの中でも、顧客一人ひとりに丁寧に向き合うために、こうしたツールを導入することは“効率化”ではなく、“配慮の質を保つ工夫”です。
接客力は、これまで経験やスキルに依存しがちでしたが、ChatGPTを活用することで、誰でも一定水準以上の言葉遣いや対応力を持てます。つまり、ベテラン任せの属人的な接客から、チーム全体で質を底上げする接客へと変えていくことができるのです。「書くのが苦手」、「うまく言い回せない」、「情報が整理できない」そんな悩みを感じたら、まずはChatGPTに一言相談してみてください。
(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、7月21日号)

