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連載6《ファンを増やすためのエンゲージメント向上》館内案内は新郎新婦に対し2人以上で対応【at-heart 代表取締役 稲岡利彦氏】
館内案内でエンゲージメントを高めるには、まず新郎新婦2 人に対してプランナー1 人ではなく、あらゆる場面で2 人以上をキープし続けることが大切です。新郎新婦は館内見学で、事前に気になって候補としたチャペルの内装、バンケットの雰囲気などを確認したいという想いを持っています。ただ、それだけでは趣味嗜好の範疇となり、単に気に入るか気に入らないかというだけにしかなりません。また仮に気に入ってもらったとしても、他に3 つの候補会場があれば、そちらも確認しに行きたいという話になってきます。
そこで趣味嗜好の範疇以外にも、見てもらいたいことを館内見学前に伝えておきます。その一つが、館内スタッフの対応。実際に館内見学で、自会場のスタッフのサービス力を見に行きましょうというスタンスを持ってもらった上で、新郎新婦に対しては常にプランナー以外のスタッフも接客に携わる。これは後に話しても響かないため、案内前にしっかりと伝えておき、様々なタイミングでそれを発揮していきます。
その前提で考えると、サロンから見学に行く際にも、プランナーと一緒に出ていくのをただ見ているのではなく、少なくともサロン係が見送りすべき。エレベーターを使う場合には、そこまでのアテンドは必要でしょう。
チャペルを案内する際に、扉を開けるのも必ず1 人は待機しておきます。ドアオープンをプランナー1 人で対応するのと、2 人で両扉を開けるのでは、印象も大きく変わりますから。こうしたオペレーションをスムーズにするために、時間のコントロールは大切。ヒアリングの時間調整をサロン係が確認しつつ、誰がチャペル前に待機しておくのかもスケジュールを確認しながら週末前の打合せのタイミングでしっかりと決めておきます。バンケットも含めて、リハーサルや準備をしているから申し訳ないという想いを新郎新婦に抱かせては、決まるものも決まらなくなります。
館内案内時のチャペル見学は、唯一バージンロードを新郎新婦2 人で入場できる機会でもあります。当日新郎は1 人で、新婦はお父さんとですから。たまに、新郎に対してお父さんの代わりに腕を組んで入場して下さいと言うプランナーもいますが、これは新郎に対して失礼な言葉。最初で最後の2 人での入場を堪能してもらうべきです。
入場の際には、出来れば音響スタッフに曲もかけてもらいます。当日、どのような雰囲気なのかリアルに体験させられる大切な機会。また入場した後には席に座らせ、他の新規カップルの入場も見てもらいます。ゲスト目線で、どのように見えるのかも説明しつつ、チャペルにいるスタッフ全員で拍手をしながら、当日の臨場感を演出します。
(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、3月11日号)

