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連載4《今こそ基本に立ち返る 地方施設のプッシュ型集客》TVCMはマーケットの拡大に繋がる【ティール 代表取締役 工藤 慎也氏】
繰り返しになりますが、プッシュ型集客は婚礼に強制的に気づいてもらうための施策であり、婚礼意欲の減退している現状において顧客の掘りおこしにつながる重要な施策です。今回はインターネット広告と比較しながら、TVCMの事例について紹介します。
TVCMのメリットを一言でいうと「広い範囲に速く情報が届き、強制的に(受動的に)興味関心を喚起することのできるメディアである」。ネット動画広告が精緻なターゲティングを行い的確にターゲットに広告訴求するのに対し、TVCMはメインターゲットのカップルだけではなく不特定多数の人々に届きます。カップルの意思決定に影響を与える親や親族、友人、職場関係者はもちろん、潜在層のなし婚やフォトW層にもリーチし、マーケットの拡大にもつながります。また、インターネットの動画広告でTVCM並みの人数に訴求する場合、はるかにコストも時間もかかります。
PCやスマホ使用時は能動的に情報収集しているため、興味のない広告に対しては拒否反応を引き起こし無視されがちな一方、「なんとなく視聴している」TVCMは直ちに拒否されず「なんとなく」受け入れられます。またネットは「自分が欲しい情報、アルゴリズムに最適化した情報しか入ってこない実は閉じた情報環境」であり「自分にとってのノイズが入ってこない環境」のため、ここを突破するにはTVCMのような空中散布は有効となります。
TVCM出稿にあたってのデメリットは、投資コストが高い、ターゲティング精度が低い、効果測定が困難の3点。投資コストについては、婚礼の新規集客繁忙期であるGWやお盆などの連休はTV局の閑散期と重なり、お得に出稿できる企画キャンペーンもあり、また地方ほど安価に出稿可能です。1 本単価が7000円前後というエリアも多く、50万円で70本投下できる計算になり十分な量を確保できます。ターゲティング精度の課題に対しては、そもそも不特定多数の人々に強制的に届くことに価値があるのでデメリットとは言えません。効果測定は、来館アンケートの認知に対する質問で複数回答を取る、来館前のリコンファームや来館時にCMを見てきたかヒアリングすることで精緻な計測はできます。
もちろんクリエイティブの内容にもよりますが、総じて「総来店数の増加」につながることは実証されているかと思います。折込チラシと同じくゼクシィやインターネット広告で到達しない顧客へリーチする効果があること、迷っているカップルの来店の後押しになること、カップル以外の不特定多数に認知されること、さらにTVCMを出稿していることの信頼感も新規集客に好影響を与えます。
(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、12月11日号)

