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連載4《今さら聞けないChatGPT講座》安心・安全に始める生成AI活用の第一歩【ウィーブ 事業運営本部本部長 太田 大資氏】

連載4《今さら聞けないChatGPT講座》安心・安全に始める生成AI活用の第一歩【ウィーブ 事業運営本部本部長 太田 大資氏】

業務の効率化や表現力向上を目的に、ChatGPTのような生成AIを活用する企業が増えています。ただブライダル業界では、「便利そうだけれど、本当に顧客情報を扱って大丈夫?」など、不安を感じる声も少なくありません。
そんな方におすすめなのが、OpenAIが提供する「チームプラン」。このプランでは、やり取りの内容がAIの学習に使用されない仕組みで、情報漏洩の心配なく安心して業務に取り入れられます。
現在、ChatGPTには大きく3 つのプランがあります。①無料で始められる「無料プラン」、②より高精度な回答が得られる「Plusプラン」、③企業向けの「チームプラン」。特にチームプランは、GPT- 4(Turbo)を使用できるうえ、チーム内での利用状況を一元管理したり、ユーザーの追加・削除も簡単に行えるなど、現場運用に配慮された設計になっています。
使い始めるまでの手順がシンプルなのも特徴です。まずChatGPTの公式サイトにアクセスし、Googleアカウントなどで登録。その後、左下の「Upgrade」メニューからチームプランを選択し、管理者がメンバーを招待すれば、すぐに複数人での利用が可能です。スマートフォン用のアプリも提供されており、外出先でも手軽に使用できます。
では、実際にブライダル現場でどのように活用できるのでしょうか。まずおすすめしたいのが「ロールプレイの練習相手」としての利用です。たとえば「20代後半でナチュラル志向のカップルを想定した接客練習をしてください」と入力すると、ChatGPTがお客様役になって会話形式での練習が可能になります。さまざまなシチュエーションに対応できるため、新人研修にも効果的です。
次に「接客トークのスクリプト作成」です。「家族婚を希望する新郎新婦へのおすすめ演出を、会話形式で考えてください」といった指示を出すことで、話し言葉ベースのトーク案を生成してくれます。接客マニュアルのブラッシュアップにも役立ちます。
また、「メールやクチコミ返信文の作成」でも非常に便利です。「相談会に参加したお客様へのお礼メール」や、「ネガティブなクチコミへの返信」など、温度感のある文案を複数提示してくれるので、最初の一文が浮かばないときの頼もしい味方になります。
ChatGPTは、単なる情報検索ツールではありません。「どう伝えたらいいか分からない」、「言葉にしづらい」ときに一緒に考えてくれる“壁打ち相手”のような存在です。完璧な答えを求めるのではなく、自分の考えを整理するためのサポーターとして使うことで、現場ストレスも軽減され、対応の幅は広がります。
まずは無料で試してみることから始めてみてください。そして業務で本格的に活用する際には、安全性が高く、実務に即した「チームプラン」がおすすめです。誰かに相談したいとき、ふとしたひらめきの欲しいとき、その一歩が、働き方やコミュニケーションの質を変えるきっかけになるかもしれません。

(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、6月21日号)