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連載31〔最新ブライダルマーケティング術〕AIO時代に重視されるコンテンツSEO【アンドディファレンス 代表取締役社長/CEO 秋山弘毅氏】
近年、ユーザーの検索行動は大きな転換期を迎えています。従来のGoogle検索に加え、AIがユーザーの質問に直接回答する『AIO(Answer Engine Optimization)』が普及し始め、式場として“どの情報を、どのように公開しておくか”がこれまで以上に重要になっています。こうした背景から、今とりわけ注目されている施策は、ブログやコラムを活用したコンテンツSEOです。
コンテンツSEOの強みは、式場の持つ魅力や知識を「ユーザーの検索意図に沿った形」で発信できる点。たとえば、見学時によく相談される「料理へのこだわり」、「雨の日の動線」などの内容こそ、検索でも繰り返し調べられやすいテーマです。スタッフの日々の知見がそのままユーザーに価値を提供する“一次情報”となり、差別化にもつながります。
ブログやコラムは、広告や既存ページでは拾いきれない“ニッチな検索ワード”を幅広くカバーできるのも大きな利点です。例えば、◎式場自慢の大聖堂の造りや、ステンドグラスの背景、◎ガーデン演出の裏側、料理の仕込みやシェフの想い、◎少人数婚に適した会場の特性や実例、◎時期限定フェア・イベントの紹介など。
こうした細部の魅力は、TOPやプランページでは十分に表現できず、コンテンツとして独立して初めて伝わる価値です。記事化することでユーザーの検索する細かなキーワードを自然に盛り込み、ロングテールの流入にもつながります。
さらに、AIOの観点でもコンテンツは重要です。AIは回答をつくる際に、独自性が高く、専門的で、構造的に整理された情報を参照する傾向にあります(※明確な仕様は非公開の一方、各エンジンの挙動から共通した特徴は見られています)。詳しい情報が整理されているページは、AIにとっても参照価値は高く、“選ばれやすいコンテンツ”となり得るわけです。
そして何より、式場は日々の業務そのものがコンテンツになりやすいという強みもあります。フェアの様子、季節ごとの空間装飾、スタッフのこだわり、結婚式当日の裏側など、語れる素材は豊富にあるわけです。それらを丁寧に整理し外部に公開して、検索エンジンにもAI検索にも評価される“検索資産”を積み上げることができます。
今後のブライダル集客は広告・MEOに加えて、コンテンツによる基盤づくりは欠かせません。式場の持つ価値を体系的に言語化し、細かな魅力まで外部に伝えていくことこそ、AIO時代における「選ばれる式場づくり」の第一歩です。
(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、11月21日号)

