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キーマンに聞く

連載22《当日施行力を向上させる》サービスにロボットを活用し接客力も高める【at-heart 代表取締役 稲岡利彦氏】
最近の披露宴サービスは、人材面で厳しい状況にある会場が多いと感じます。配膳会社に依頼をしても人を集められず、結果として単発型のアルバイトマッチングサービスに頼らざるを得ない。もっとも単発型の場合には経験値の浅いアルバイトも含まれるため、サービスクオリティに直結してしまっています。
結婚式場は土日を中心に運営していることから、学生アルバイトであっても平日は別の仕事をしていることは多いです。つまり構造として掛け持ちのアルバイトをスポット的に集める運営形態となり、知識、経験、さらにはスタッフ間の連携も不足した状態に陥りやすいと言えます。人材確保面でも教育面でも、平日のレストラン営業や企業向け宴会の受注、イベントなどを増やし、実践の場を確保していく必要はあります。
こうした人材不足に対応するためにも、必要な部分にロボットを導入するといった方法を考えなければ立ち行かない時代になってきています。現在はファミリーレストランでも見られるように、配膳・下膳をロボットが行う形も広がりつつあります。例えば、バンケット内の目立たない場所にロボットを配置しておき、テーブルからの下げ物を置いておけば、自動で洗い場まで運ぶような仕組みは人材不足を補う一つの手段。サービススタッフはバックヤードに下がる必要もなくなり、ゲストへの接客に集中できますし、その分サービスクオリティも担保されます。
例えばサービス人員10名態勢だった場合、デシャップに1名、さらにランナー2名で対応しているケースもあります。このランナーの部分をロボットに任せれば、これまでの7名に対し、9名をバンケット内に配置できます。それだけ目配り、気配りも出来るようになるわけです。
また新人スタッフであっても、下げ物をロボットに載せてボタンを押すだけといった単純作業であれば即日から対応可能。アルバイトに対する、教育工数も減少します。ピックアップも、料理内容や配膳順を把握したキャプテンが指示しながら行うことで、現場はスムーズに動きます。
バンケット内に人数を数多く配置することによって、クレームになりやすいドリンクオーダーの課題も解決されます。実情はホールに人がいないことで、ドリンクのオーダー対応も間に合わず、提供までに時間もかかっています。サービススタッフの人数も限られているからこそ、限られた人数の中でも目の行き届くようにバンケット内に留まらせなければならず、それを実現するのがロボットの活用です。もう一つ、スキルを持つ人材をドリンク担当にする考え方については、次回で紹介していきます。
(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、8月1・11日合併号)

