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連載2《集客力を高める SNS・フェア攻略法》価格競争から抜け出し「頼みたい」式場になる【ウィーブ 事業運営本部本部長 太田 大資氏】

連載2《集客力を高める SNS・フェア攻略法》価格競争から抜け出し「頼みたい」式場になる【ウィーブ 事業運営本部本部長 太田 大資氏】

「今なら〇万円オフ」、「この特典は本日限定です」。多くの結婚式場では、契約を取るために値引きや特典を前面に打ち出した提案を続けています。その結果として起きてしまうのは、終わりの見えない価格競争です。
そもそも、なぜ価格で比べられてしまうのか。理由はシンプルで、新郎新婦にとって「他の式場との違い」が見えていないからです。違いが分からなければ、判断基準はどうしても分かりやすい「価格」になります。
価格競争から抜け出す鍵となるのが、「USP(ユニーク・セリング・プロポジション)」の確立。USPとは、単に「チャペルがきれい」、「料理がおいしい」といった特徴ではありません。それはどの式場も同じように語れる要素で、本当に必要なのは、「この式場を選ぶことで、2 人はどんな不安から解放され、どんな理想が叶うのか」。顧客にとっての究極のメリットです。
売れるUSPは、三つの要素が重なる場所に存在します。一つ目は、その式場ならではの独自性。歴史的な建物や、徹底的にこだわったコンセプトなど、簡単には真似できないものです。二つ目は、新郎新婦が心から望んでいること。予算への不安、形式的な結婚式への抵抗感など、表には出にくい本音も含まれます。三つ目は、競合が明確に打ち出していないこと。三つが交わった時に、「ここでしかできない理由」になります。
例えば、「最初の見積もりから本当に金額が上がらないのか不安」という悩みに対し、「見積もりから一切値上がりなしを約束する式場」と明確に打ち出す。あるいは、「堅苦しい結婚式は嫌だ」という声に対し、「二人らしさを120%実現する完全オーダーメイド専門」を約束する。これらは価格ではなく、価値で選ばれるための強力な軸です。
USPが定まったら、次に重要なのは伝え方です。ここで多くの式場がやりがちなのは、「私たちはこんなにすごい」と一方的なアピールです。ブライダルにおいて本当に効果的なのは、「売り込み」ではなく「教育」です。結婚式は高額な買い物であり、ほとんどが初めての経験だからこそ、「騙されないだろうか」、「後から高額な追加料金を請求されないか」といった不安を強く抱えています。この不安に寄り添い、専門家として導く姿勢を示せば、式場は単なる売り手から「信頼できるパートナー」になります。
では、具体的に何をすればよいのか。ポイントは「不安の先回りと言語化」です。インスタの投稿や接客の場で、プレ花嫁の感じている不安を、あえてこちらから口にします。「追加料金は怖いですよね」、「しつこい営業をされるのは嫌ですよね」と。そして、その不安を自分たちのUSPがどう解決するのかを丁寧に説明します。さらにそれは口約束ではないことを、スタッフの専門性や運営の裏側を見せることで証明していきます。独自の強みを掘り起こし、知識と誠実さで新郎新婦に向き合うことができたとき、「あなたにお願いしたい」という言葉は自然と生まれます。
(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、2月1日号)