LISTEN to KEYMAN

キーマンに聞く

連載16《会場全員接客のHowTo》ニーズが沸騰するケータリング事業の魅力【at-heart 代表取締役 稲岡利彦氏】

連載16《会場全員接客のHowTo》ニーズが沸騰するケータリング事業の魅力【at-heart 代表取締役 稲岡利彦氏】

ケータリングニーズが高まっています。これまではホテルなどの手掛ける高級なもの、または単価の低い多人数向けと両極端だったのに対し、現在は中価格帯を求める傾向も高まっていて、利用シーンも一般企業の各種パーティーのほか個人でのオーダーが増えている状況です。

物価高騰やインバウンド利用により、ホテルの宴会料金は年々上昇。リーズナブルな料金やカジュアルな雰囲気を求める顧客も多いため、結婚式場のケータリング事業の可能性は高まっています。式場にとっても結婚式以外で法人、個人との接点を持ち、自社の存在を知ってもらう大きなチャンス。PR効果も含め、積極的に展開すべきでしょう。

受注は、ネットを使って対応できます。これまではホテルなどで見られたように、パンフレットを作成してラックに入れておく、法人営業の際に配布するなど地道なアプローチでした。現在は公式サイトに掲載し、【東京 ケータリング】などの検索に引っかかるようSEO対策を行えば、一定数の受注も可能。実績をSNSに投稿すれば、個人からのオーダーに広がります。

式場で実施するにあたり、いかに差別化していくか。ケータリング料理の【モノ】だけでなく、パーティーを盛り上げる【コト】も一緒にプラン化することで、強みを発揮できると考えられます。

例えば法人・グループのパーティーであれば、テーマに合わせて披露宴のようにフラワー、キャンドルで装飾。おもてなしも黒服のサービスマンが対応。記念を残しておきたいというニーズを叶えるために、写真や動画撮影をセットにする。他にもバイオリン演奏を入れるなど、披露宴で対応している様々なサービスを一緒に提案していきます。こうしたパッケージ化により、例えば出張プロポーズ、出張バースデーといった、新たな個人ケータリングのニーズも出てきて、差別化に繋がっていきます。

テーマに応じたプランニングのため、イベントプランナーを一人置くことで魅力は高まっていきます。担当するのは、ウエディングプランナーとしてまだデビュー前の新人でもいいでしょう。コンシェルジュや電話オペレーターの仕事を任せることの多いこのレイヤーに、結婚式に比べても比較的容易なパーティー系の接客、プロデュース、パートナーとの調整という仕事を経験させておくことは、その後に生きてきます。

メニューはウエルカムスペースで提供するカジュアルなフードと、披露宴で出す料理(ビュッフェスタイルも含め)の両軸で用意しておきます。調理場のオペレーションも、結婚式で提供しているメニューがベースであれば、余計な手間もかかりません。

 

(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、2月11日号)