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連載11《会場全員接客のHowTo》施設のブランド価値を高めて認知度も向上【at-heart 代表取締役 稲岡利彦氏】
ゲストハウスを始めとしたブライダル専門施設は、組数減少の影響からブライダルのみの収益では成り立たなくなってきています。そこで一般宴会受注やレストラン営業を実施するケースも増加。こうした取り組みは、結婚式の集客、成約にも貢献します。もともとホテルで行ってきた事業展開はいわば会場全員接客の新たな表現であり、ブライダル専用施設でどのように対応し、結婚式に繋げていくかを紹介していきます。
宴会、レストラン営業は、いかにリピートをしてもらうかがポイントで、一回限りのユーザーを相手にしてきた結婚式脳を変えていく必要があります。また、施設の露出方法のひとつとなり、ブランディングを高める効果があります。例えばインスタ映えするカキ氷をレストランで提供し、オシャレな施設というイメージを与え、そこから結婚式に繋がっている事例もあります。
もっとも結婚式以外の事業をスタートしようとすると、必ず人の問題が浮上してきます。法人宴会であれば、セールスもいないから難しい。レストランサービスをできる人員が不足しているなど。専門のセールスがいなくても、宴会プランを作って近い人たちに案内するだけで、受注の可能性はあります。また働くスタッフが平日どういう過ごし方をしているかを見れば、必ずしも対応できないわけではないと気づくでしょう。会場全員接客の意識さえあれば、事業展開は十分に可能です。
専門施設で可能な事業展開に宴会があります。ハウスウエディングの貸し切り対応やプランニング力、演出の強みを発揮することで、これまでと異なるパーティーを望む法人の宴会も獲得できます。
二つ目がレストラン営業。ランチ、ディナー営業だけでなく、アフタヌーンティーも可能です。専用施設はなくても、バンケットを活用。平日であれば、ロビーなどを使って営業もできます。パティシエのいる施設であれば、デザートビュッフェで女性層獲得も考えられます。
三つ目はイベントです。卒花向け、近所の人たち向け、未来の新郎新婦になりうるカップル向けなど、自社で様々なイベントを企画して開催。卒花向けイベントを年に2 回程度実施しているケースもありますが、それだけではもったいないと言えます。
それ以外にも、ケータリングや物販。ショッピングセンターなどにポップアップを出店して、スイーツなどを販売していく。また、地域貢献活動に参加することも大切です。ゼクシィに広告を掲載し、ただ集客を待っているだけでなく、外に出て施設の存在を多くの人に知ってもらう。次号以降、それぞれの具体的な取り組みを紹介します。
(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、8月1日11日合併号)

