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【匠のWAZA】メニューをイラスト化(横浜ベイホテル東急 副総支配人 総料理長 宴会支配人 曽我部俊典氏)

【匠のWAZA】メニューをイラスト化(横浜ベイホテル東急 副総支配人 総料理長 宴会支配人 曽我部俊典氏)

横浜ベイホテル東急(横浜市西区)の総料理長・曽我部俊典氏。モネ・ルノワール展」や美術雑誌の絵をモチーフにした料理を手掛け、断面、平面を精緻に描くレシピは、絵画のようだと評される。

――2003年から料理をイラストに起こしています。

「1 枚につき4 時間かかるのですが、描いたイラストは500 枚を超えました。理由は3 つあります。1 つは自分の料理を軌跡として残したかったから。料理は食べてしまうと無くなりますが、イラストは残ります。2つ目はレシピとして。通常料理の絵は斜めからのカットが多いのですが、私は平面図と立面図を設計図のように描いています。余白部分には材料や調理方法を書き込む。絵を厨房に貼り付け、他の調理人に作り方が分かるようにすると、その間私は別の仕事が出来ます。3 つ目は集客、顧客満足度を上げる手段として。レストランの顧客に見せたら欲しい、と喜んでくれたことがきっかけです。2011年から婚礼でも、ゲスト用にイラスト付メニュー表を取り入れました。シャーベット、スープ以外の5 種類の絵を1 冊につき1 種類載せています。隣の人と違う場合もあり、参列者同士のコミュニケーションに一役買っています。」

――2012年から、1 日1 組限定のウエディングコース「幸せの収穫メニュー」を提供しています。
「カップルが収穫した横浜市の野菜を婚礼料理に組み込み、ゲストに感謝の気持ちを伝えるというもの。週末に結婚式がある場合、直前の月曜か火曜日に私とカップルで当ホテルから車で15 分程の畑に収穫に行きます。秋は5 色の人参や黒大根など根菜が豊富、今から楽しみです。」
――思い出の婚礼料理は。
「仲良し5 人兄弟だった新郎のために、それぞれのテーマカラーに合わせ、一口サイズのアミューズを5品並べて提供することに。新郎の緑は、キャビアをあしらったディルのミルフィーユ“寄り添う新婦”と共
に。姉妹のピンクは、甘海老とスモークサーモンの“可愛い”タルタル マジックレッドのアクセント。料理のタイトルには各々の名前を入れ、メニュー表にはもちろんイラストを描きました。オリジナルコースを提供する宴会は私を独り占めする時間であってほしいので、打ち合わせからお見送りまで立ち会います。」