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《TOPICS》舞浜のホテルにサロンオープン【Sereno 専務取締役 中村 和也氏】

《TOPICS》舞浜のホテルにサロンオープン【Sereno 専務取締役 中村 和也氏】

ブライダルヘアメイクのSereno(東京都港区)は9月1日、舞浜のシェラトン・グランデ・トーキョーベイ・ホテル内にサロンをオープンした。2017年5月の創業以来、提携先の増加はもちろん、東京・白金台でのフォトスタジオ運営、ホテル内へのサロンオープンなど、飛ぶ鳥を落とす勢いで成長している。式場との提携を増やすと同時に、スタイリストの採用・育成も強化。快進撃を続ける同社の専務取締役・中村和也氏に、話を聞いた。

 

 

広さは合計約85坪

 

―― 9 月にオープンした、シェラトン・グランデ・トーキョーベイ・ホテル内の新サロン。関東近郊の中でも根強い人気を誇る施設内への出店です。

中村「新婦用に6 部屋を設け、着付けエリアも併設。列席ゲストのヘアメイクにも対応し、案内を強化しています。美容サロンからほど近い場所には、ネイル室も設けました。ネイルの2ブースも含めて、広さは合計85坪ほど。これまでの当社美容サロンは最大で約40坪でしたから、スペース自体の規模は一気に2 倍となりました。オープンの勢いをもたせたく、現時点でスタッフは社員を中心にアサイン。態勢を整え、新婦のヘアメイクはもちろん家族、ゲストの美容もサポートしています。」

――2017年の創業以降、全国にある大手施設との提携も一気に増加。今回のように、ホテルへの出店も拡大しています。急成長の裏で、求められるのは、高いスキルを持つ人材かと。採用・教育に関しての現状はいかがですか。

中村「現在当社は仙台から沖縄まで美容事業を展開していますが、都市部を中心に社員のスタイリストを配属。エリアによっては、スキルの高い業務委託のパートナーが活躍中です。中途採用に関しては、リゾートウエディング、美容会社など大手企業からの転職組も増加。当社はブライダル美容の中では“後発”であり『提携先をこれから増やしていこう』という創業当時は、知名度も正直低かった一方で、今回のように名だたる施設との提携も少しずつ増えていき、転職活動中のスタイリストから見ても、信頼度は高まってきたように感じます。スキルある中途人材が所属してくれることにより、実績が増え、その実績が認められれば、老舗ホテルや人気ゲストハウスなどとの提携の可能性もさらに高まる。提携先開拓についてはブライダル業界でのキャリアの長い営業スタッフも新たに加わっていますし、白金で運営するフォトスタジオにおいても、大手キッズフォトで責任者をしていたフォトグラファーを雇用しています。採用からの実績増加と、出店・提携の好循環と言えますね。」

――新卒採用に関しては。

中村「今年度は11名を採用し、来年度も10名弱の想定です。スキルの高い人材が中途で入ってくれたことにより、若手の教育にもより注力できるようになりました。先輩たちの手厚いフォローと指導により、結果として若手の離職率も下がってきている傾向です。」

 

 

スタイリストの指名制

――提携先の施設によっては、スタイリストの指名制度も増えているそうですね。

中村「都内のあるゲストハウスにおいては、指名制度を利用する花嫁が100%に近いケースもあります。式場ごとに委託のメンバーも含めたスタイリスト一覧を用意し、得意なスタイルと合わせて、インスタに飛べるQRコードも掲載。投稿画像からスタイリングを実際に見てもらい、自身に合うスタイリストを見つけてもらう流れです。当社のインスタアカウントでは、ストーリーズのアーカイブでスタッフごとに個人のスタイリング事例を紹介。指名の場合はもちろん金額も上乗せになりますから、式場にとっては単価アップに繋がるのでメリットも大きいと感じます。」

――アルファクラブ武蔵野が6 月、埼玉・越谷にオープンしたウエディング複合施設『HILLTOP THE SQUARE』内にも、ネイルサロンを出店しています。今回の舞浜で、ネイルは2店舗目となりました。

中村「ネイリストも10月1 日から正式に採用。フリー人材の力も借りながら、ウエディング以外の一般利用も含め、まずは月30名の対応を目指していきます。今後は白金台の自社フォトスタジオ内の一部スペースを活用し、ネイルブースを設ける予定。埼玉と千葉のみではアクセス面で厳しくなる可能性もありましたから、23区内でも対応できるようにとの判断です。都内在住の女性など、エリアの面でも幅広く対応していければと思います。」

――今後の展開は。

中村「来年は3 店舗ほどのサロン出店を見込んでおり、提携施設数でいくとここから更に増える想定をしています。ブライダルヘアメイクとして後発企業の一方で、私自身そこには大きなチャンスも感じています。実際、ホテル内で長年美容室を構えている企業が、施設自体の婚礼組数減少によって撤退を決断するケースも増加しています。例えば、好調に推移していた以前の組数を想定したスタイリスト数で構成している場合には、収益的に厳しくなり、撤退を検討するのも当然のこと。一方で、現時点での組数を想定した上でサロンをオープンできる当社にとってみれば、『少なくなったとは言え、まだまだ十分な組数を獲得できている人気ホテル』と、プラスに感じられますから。後発であるからこその組織構成の違いを武器に、“抜けた穴”に対応できるわけです。今後もより多くの新郎新婦をサポートできるよう、各地での出店・提携を引き続き強化していきます。」

 

 

(詳細はブライダル産業新聞紙面にて、10月21日号)