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自己投影をされやすい写真の撮影【Do 代表取締役社長 遠藤正人氏】

自己投影をされやすい写真の撮影【Do 代表取締役社長 遠藤正人氏】

ノバレーゼの子会社で、撮影やWEBマーケティングを担っているDo(東京都中央区)の遠藤正人社長。

「写真自体は、本質的に美しいかどうか、美しいウエディングをしっかりと描写できているかに注力しています。同時に会場ごとの個性、価値をしっかりとビジュアルに落とし込んでいく。ブライダルは一定の撮影ノウハウがあるからこそ、価値を写しださなければどうしても媒体に掲載されると似たようなビジュアルが多くなります。」

集客媒体の二軸として、ゼクシィとインスタ広告の影響力が高い。同社がマーケティングを担っているノバレーゼは、来館者に通過した媒体をアンケートで収集している。ゼクシィに関しては、今年の1 月~ 3 月に特定エリアの5 会場に絞った数字で、ネットを通過している人が70%以上、本誌も40%程度となっている。2018年のデータと比較すると、ネットの方はほぼ変わらずで、本誌の方がダウン傾向だが、それでも通過率は高い。もう一つ、インスタグラム広告の影響力としては、出稿量を増やしている影響はあるものの、チェックしている人は全体の30%程度になっている。

「ゼクシィは出稿ページ数の多い会場の方が、写真も大きく出せます。情報量の格差が、だいぶ広がっていると言えるでしょう。この格差の中で、どういうビジュアルを出していけばいいのかを、悩んでいる会場も多いかと思います。」

ゼクシィ本誌で4 ページ以上出稿する会場のレイアウトと2ページ以下のレイアウトは、考え方を切り分けないと厳しくなっている。王道のページレイアウトの考え方として、とにかくキラー写真を大きく出していくことがセオリーであった。ところが、2 ページ、1 ページしか出稿できない場合、写真をいかに大きくしても、その前にある8 ページの会場と比較すると劣って見えてしまう。

「2 ページで出稿するときに、写真1 枚・キラー写真1 枚となると、やはり印象は薄れて感じます。そこで、複数の写真をコラージュしてみる。10枚以上の写真を使って、コラージュで1枚のキラー写真とイコールさせ、撮影する時にも空間の写真だけではなく、コラージュ用を意識します。実際に演出、コーディネート、スタイリングされた花嫁の写真などは、空間に比較して優先順位が下がります。こうした撮影を希望する会場も少ない。もっとも今の花嫁が、式場を選ぶ上で大事にしているのは確実。へアスタイル、メイク、ドレスやブーケのイメージをしっかりと撮影して、レイアウトしていくべきでしょう。」

「もう一つは、ユーザーが自己投影できるような写真です。その点では、新郎新婦と友人ゲストの写真についても、顔のアップに寄った写真だと自己投影はしづらい。ちょっと引いてシルエットになっていれば、何となく自分と自分の友達をそこに当てはめてくれます。両親との絡みも、センチメンタルな気分になっている雰囲気の写真をしっかりと入れ込んで、自己投影を図っていきます。」

詳細はブライダル産業新聞紙面にて、6月11日号)